ピットブルといわれる犬種は色々な意味で有名なので、ご存じの人も多いのではないでしょうか。
アメリカにおける咬みつき事故ではこの犬種はダントツに多いことも知られています。
怖い犬、というイメージが日本では浸透してしまっていますが、実際のところはどうでしょうか。
ピットブルと呼ばれるアメリカン・ピット・ブル・テリアについて解説します。
犬種紹介 アメリカン・ピット・ブル・テリアってどんな犬?
日本の犬種登録団体、JKCではピットブルの名前での登録はできません。
ピットブルのルーツ
アメリカ原産の大型犬です。
最強の闘犬を作るためにブルドッグやテリアを掛け合わせて作り出されたスタッフォードシャー・ブル・テリアが元になっています。
スタッフィーが中型犬サイズなのに対してピットブルでは一回り大きい体に作られています。
アメリカでも闘犬は禁止されているのですが、ギャングが行うギャンブルがらみの闘犬は闇で行われ多くのピットブルが命を落としたと言われています。
アメリカでは犬種団体による血統管理も行われていますが、JKCやAKC,FCIでは犬種認定されていません。
イギリスではピットブルの輸入や飼育が禁止されていて「アイリッシュ・スタッフォードシャー・ブルテリア」として名前を変更して入手しているとか。
ピットブルの性格
飼い主への忠誠心があつく愛情深い性格をしています。
無邪気で明るい性格をしていて飼い主に遊んでもらうことを喜びます。
長い期間、闘犬として改良されてきた歴史のある犬種で、他の動物や犬への攻撃性は未知数。
合わせるときは慎重に行うようにしましょう。
ピットブルの特徴
オス | メス | |
体重 | 15~28キロくらい | 13~23キロくらい |
体高 | 45~53センチ | 43~50センチ |
被毛 | ダブルコートのスムース |
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— えりちゃん&ぶーちゃん🐕 (@pitbull_blow) November 27, 2021
素晴らしい身体能力を持つ犬です。
体長が体高よりやや長いずんぐりとした印象をもつ犬です。
丸くて大きな頭部は小さな目と大きな口、短めのマズルに半立ちの耳。
短く密な被毛に毛色はさまざま。
国によっては断耳・断尾することもあります。
犬種紹介 アメリカン・ピット・ブル・テリアの飼い方
最強の闘犬が目的に作られただけあり、顎の力も強く気も強い気質の闘犬だったものを飼いやすく改良している犬種です。
元から愛玩犬として作られた犬種と同じようには飼育できないと考えておきましょう。
ピットブルとのくらし
頭が良く服従心もあるので訓練にもよくついてきます。
子犬時代から社会性を育て、犬を制御できるようしつけていきましょう。
闘犬と暮らすということ
日本ではピットブルに関しての規制はありませんが、イギリスでは飼育や輸入が禁止されている犬種です。
都道府県による条例で飼育に関して規制がある場合もあるので、お住まいの地域のペットに関する条例は良く調べておきましょう。
海外の国や地域では飼育、所持や飼い方に厳しい制限をもうけていることも多い犬種です。
闘犬としての歴史が長く、対 犬 に対する攻撃性が出ることもあるので過信せずに慎重に飼育することが望まれます。
また、犬だけでなく人あいてにも咬みつき事故(死亡例含む)のある犬種です。
ピットブルの運動
多くの運動が必要な犬種です。
1~2時間程度の一日2回行ってあげましょう。
運動不足によるストレスは破壊活動につながります。対象は物だけでは無い可能性もあります。
未去勢の雄犬は特にドッグランなどで他の犬と遊ばせるのは慎重に判断するようにしましょう。
ピットブルのお手入れ
短い被毛はお手入れがとても楽。
週に2~3回ラバーブラシで皮膚をマッサージするようにお手入れしてあげましょう。
シャンプーは1~2カ月に一度行ってあげます。
少し汚れたかな?というときには湯ぶきで体を拭いてあげましょう。
ダブルコートの犬種なので短いわりに抜け毛は多い犬種です。
犬種紹介 アメリカン・ピット・ブル・テリアの健康管理
ピットブルの平均的な寿命は12~14年と言われています。
ピットブルにみられる先天性疾患
膝蓋骨脱臼
膝のお皿(膝蓋骨と言います)が本来あるべき場所からずれる疾患です。
先天的に起こりやすい犬種があります。
軽い症状であれば指で整復できますが、重症だと固定していないと脱臼したままになってしまうことも。
程度によって治療方法は変わりますが、脚をあげて歩いたり立ち上がりで悲鳴をあげたりすることがあれば動物病院で診てもらう様にしましょう。
ピットブルの気をつけたい病気や怪我
皮膚炎
皮膚の弱い犬種でアトピーなどの皮膚炎になりやすいようです。
軽症のうちに治療することで治療期間の短縮や症状の軽減が図れます。
痒がってるな?と思ったら早めに獣医師に相談しましょう。
犬種紹介 アメリカン・ピット・ブル・テリア まとめ
闘犬は動物愛護精神が高まった現在では行われていない国も多い娯楽。
中でもピットブルが使われていたギャングによる闘犬は賭けの対象で負ければ飼い主の手で殺されていたというから壮絶です。
そういった歴史があるせいか、咬む力も強く、咬みついたらケシテ離そうとしないタフな精神をもっています。
犬に罪はないのですが、そういった目的で作られた犬種であることは忘れないようにしましょう。
現在では穏やかな性質へと改良されていますが、もともとの気質はそう簡単にかわりません。
各国、各地域で規制や制限があるのは扱う人がずさんな管理をしていて事故を起こしている結果ともいえます。
とても遊び好きでお茶目な性格の犬も多いのでファンも多い犬種でもあります。
今回はアメリカン・ピット・ブル・テリアを紹介しました。