ベアディーと呼ばれるビアデッド・コリーをご存じでしょうか。
「髭を生やしたコリー」の名まえどおり毛深い牧羊犬です。
見た目はオールドイングリッシュ・シープドッグによく似ている犬種としても有名ですね。
オールドイングリッシュ・シープドッグの方がちょっと大きくて毛もふわふわという違いがあります。
今回はビアデッド・コリーの紹介です。
犬種紹介 ビアデッド・コリーってどんな犬?
JKCの登録犬数では2020年には68頭(72位)、2019年には83位でした。
コンスタントに登録のある犬種です。
ハイランドコリー、マウンテンコリー、ヘアリームエド・コリーなどと呼ばれています。
ビアデッド・コリーのルーツ
イギリス、スコットランド原産の大型犬です。
起源は定かではありませんが1514年にスコットランドに連れてこられたポリッシュローランドシープドッグと地元のハイランド・コリーがかけ合わされたと犬と言われています
17世紀ころはボーダータイプとハイランドタイプの2つのタイプがあったのですがそれぞれを交配していった事で18世紀には現在の姿に。
第二次世界大戦で数を減らしましたがオリーブ・ウィルソン夫人の尽力で数を回復しています。
1955年には犬種クラブも復活しFCIにも犬種登録されました。
ビアデッド・コリーの性格
従順な性格の犬種です。
甘えん坊で活発、遊び好きで時には悪戯に発展することも。
人懐こいところもあって可愛い性質の犬種です。
ビアデッド・コリーの特徴
オス | メス | |
体重 | 27キロ前後 | 27キロ前後 |
体高 | 53~56センチ | 51~53センチ |
1G 牧羊犬・牧畜犬グループ
体中と覆う長い被毛が特徴。
顔も例外なく生えていて犬種の名まえにもなった髭のあるような顔です。
毛におおわれていてわかりにくいですが垂れ耳・垂れ尾の犬種。
体長が体高よりやや長い体形で筋肉質な体をしています。
ダブルコートの長毛で毛色はツートーン。
ブラック・グレー・ブルー・ブラウン・サンド・スチールなどとホワイトの組み合わせ。
犬種紹介 ビアデッド・コリーの飼い方
明るくて活発な犬種なのでしつけやすい犬種ではあります。
手入れや運動量が多いので活発な人向けの犬種です。
ビアデッド・コリーのしつけや暮らし方
理解力がありしつけやすい犬種です。
かまってもらいたがりで気を引くために悪戯をすることも。
しっかりと欲求を満たしてあげて要らないストレスを与えないようにしてあげましょう。
社交的な犬種なので番犬にはむかないかもしれません。
ちなみに雪の中を歩くと雪玉が毛に出来て暖簾玉のようになってしまうことも。
ロンパースタイプの服を着たりして予防してあげると楽かもしれません。
ビアデッド・コリーの運動
1時間程度の散歩を一日2回は行ってあげてください。
その他にボール投げや自由運動などで体を動かす機会を作ってあげましょう。
大型犬ですが活発な犬種なので運動不足はストレスの原因になります。
ビアデッド・コリーのお手入れ
長毛種なのでお手入れは必須です。
毎食後には口まわりを拭いてあげましょう。
散歩の後にはかるくブラッシングして毛についたゴミを落としてあげましょう。
2~3日に一度は毛の根元からしっかりとブラッシングをして毛がもつれ無いようにしてあげて。
1~2カ月に一度はシャンプーで皮膚を清潔に保つようにしてあげて。
また、自宅で行ってもいいのですが定期的にトリミングをしてあげましょう。
犬種紹介 ビアデッド・コリーの健康管理
ビアデッド・コリーの平均的な寿命は14~15年と言われています。
大型犬としてやや長め。
ビアデッド・コリーの先天的な疾患
天疱瘡
自己免疫疾患の天疱瘡になることがあります。
皮膚の上皮細胞をつなぐデスモグレイン1と言うタンパク質に対してIgG抗体がつくられます。
そのことで皮膚が正常に機能しなくなり、びらんになったり水疱が出来たりします。
この抗体がつくられる仕組みはよくわかっていません。
顔面や耳介に湿疹や瘡蓋が出来ます。
PRA(進行性網膜委縮症)
遺伝性の網膜の疾患です。
網膜が徐々に光を感知できなくなり失明にいたります。
治療法は無く、遺伝子検査で遺伝子の有無が分かるので繁殖する犬には検査をオススメします。
ビアデッド・コリーの気をつけたい病気や怪我
皮膚炎
皮膚の弱い犬種でアトピーなどの皮膚炎になりやすいようです。
軽症のうちに治療することで治療期間の短縮や症状の軽減が図れます。
痒がってるな?と思ったら早めに獣医師に相談しましょう。
白内障
多くの場合は加齢で発症する眼疾患です。
若齢で発症するのは遺伝性と考えられています。
水晶体が混濁していく疾患です。
進行を遅らせる点眼薬などがありますが進行してしまえば外科的な治療になります。
犬種紹介 ビアデッド・コリー まとめ
目が隠れるような長い毛が特徴のビアデッド・コリー。
そのままでごきげんで歩いててゴツン!と電柱やら障害物にぶつかる事もあるそう。
なので頭頂部でひとまとめに結んでもらってるビアディーも結構いるようですね!
大きなぬいぐるみのような姿で甘えん坊でひとなつっこい。
そんなビアデッド・コリーはお手入れとお散歩が大変ではありますが初心者でも飼いやすい性格の犬です。
魅力いっぱいのビアディー、ビアデッド・コリーの紹介でした。