犬の病気 股関節形成不全ってどんな病気? 股関節形成不全の症状や原因

股関節形成不全 犬犬の骨の病気
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股関節形成不全という病名を聞いたことがありませんか?

主に大きくなる犬種に多い疾患ですが小型犬でも猫でも、人にもある病気です。

大型犬を飼い出したら必ず聞く病名でもあるのではないでしょうか?

股関節形成不全っていったいどんな疾患で、何を注意したらいいのか。

今回は犬の股関節形成不全がテーマです。

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犬の病気 股関節って何?

犬の股関節はヒップジョイントといわれる腰の部分にあたります。

ひとでは垂直に位置していますが犬では直角に位置していますよね。

犬の股関節の形

股関節の骨はざっくり言うと骨盤と大腿骨で出来ています。

関節の部分が球体になっている球関節で荷重関節となっています。

股関節と肩関節が球関節。荷重関節は股関節の他に膝関節などがそれにあたります。

犬の股関節

大腿骨頭は半分以上の休憩で骨盤の寛骨臼は深く骨頭を包み込む形をしています。

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犬の病気 股関節形成不全って何?

特に大型犬に良く発症するので大型犬や超大型犬にしか発症しないイメージがありますが、体重の軽い小型犬でも発症します。

犬の股関節形成不全の原因

遺伝すると言われています。

文字通り成長に伴って股関節の形成に異常が起こり、大腿骨頭が寛骨臼に収まらない状態になります。

そのことによって大腿骨は安定せず脱臼したり、骨盤と擦れ合ったりして関節炎を起こすこともあります。

遺伝的素因に肥満なども原因となります。

犬の股関節形成不全の症状

大きく腰を振って歩くモンローウォークが有名な症状ですね。

尻尾振りながら小さな歩幅でちょこちょこ歩くので分かりにく歩き方かもしれません。

股関節をなるべく動かさないように歩くので腰を振って足を動かしています。

  • 腰で歩く(モンローウォーク)
  • 立ち上がりにくい
  • ちょこちょこ歩きをする、ぴょんぴょん歩く
  • すぐ座り込む

などの症状がみられることがあります。

股関節形成不全でも痛みや症状がほとんど出ない犬もいます。

生後4か月~1歳

骨格が急成長する時期です。

股関節形成不全の犬での成長期では骨と筋肉のバランスが悪く股関節に緩みが生じて痛みや関節炎がおこります。

成長が終わった若い犬で症状が治まった

股関節形成不全の犬で骨格の成長が終わった若い犬では(だいたい1歳半)股関節の緩みも減少して安定してきます。

幼い頃には症状があった犬でも成長して股関節の状態が安定して痛みを示さなくなっても股関節形成不全が治ったわけではありません。

無症状であっても股関節形成不全の犬なのできちんとケアしていきましょう。

成長が終わった若い犬で症状がある

股関節形成不全の犬で骨格と筋肉の成長後にも股関節の緩みが減少せずに不安定な状態が続いて関節炎や脱臼がおこります。

このことが原因で変形性関節疾患を引き起こします。

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犬の病気 股関節形成不全の診断と治療

症状の出ない犬もいたり、股関節形成不全が分かっていても生涯治療の必要ない犬もいます。

繁殖に使う予定の犬では股関節のスコアを重視するため検査することもあります。

股関節形成不全の検査

骨の病気なのだからレントゲンで分かる?

先天的な病気なら子犬時代に検査できる?

股関節形成不全の診断には以下のような検査があります。

歩様の確認などの検査

病院で行う検査では歩き方を確認したりして原因がどこにあるかを確認します。

  • 歩き方
  • 歩幅(前足の歩幅と後ろ足の歩幅の左右の幅の違い)
  • 立ち姿の確認(足先の幅と腰の形)
足先の幅が狭いと痛みがある、腰に丸みが無く平たい形は股関節形成不全が起こっています。
  • 後ろ足で立たせてみる(痛みがあると足を伸ばしたがらない)
  • 座らせてみる(立った犬の腰を押さえて座る際の抵抗をみます。股関節形成不全の犬はすっと座る)
  • 触診(大腿の筋肉量の左右差を調べる)
  • クリック音(足を動かすと関節が擦れ合う音や摩擦を調べる)

レントゲン検査

成犬の股関節のレントゲン検査は通常足を伸ばして犬を裏返し正面から撮影します。

ちょっと横向いていたり、斜めになると正確じゃなくなります。

暴れるようなら鎮静化で行います。

特殊な器具を使って特別な資格を持った獣医師によって撮影するpen-hip法という撮影方法では生後4か月程度の若い犬から検査できます。

その他、CTやMRI検査なども必要に合わせて行います。

股関節形成不全の治療

ほとんど痛みなどの症状を見せない犬から歩行や立ち上がりが困難になる犬まで様々な症状をみせます。

無症状の股関節形成不全

股関節形成不全であっても症状を示さない犬でもケアは必要になります。

体重管理をおこない、股関節の関節炎を起こさないように予防を行います。

関節サプリなどを与えたりします。

内科的な治療(保存的治療法)

軽度の股関節形成不全では内科的治療を行うことが多くなります。

  • 運動制限(痛みのあるときには安静に)
  • 体重管理(減量して関節にかかる負担を減らします)
  • 投薬(消炎鎮痛剤や軟骨保護剤など)
  • リハビリ(運動療法や理学療法)

外科的な治療法

若い犬で(生後8か月未満)将来股関節形成不全による関節炎や変形が予想される際には予防的に外科治療を行うこともあります。

恥骨結合閉鎖術、二点骨きり術、三点骨きり術などが行われます。

通常、重症度や犬の年齢などを考慮して外科的治療が選択されます。

  • 大腿骨頭切除術
  • 人工関節による股関節全置換術
  • 三点骨盤骨切り術
外科的処置に積極的な動物病院やそうでない動物病院などがあって判断に迷いますよね。犬の整形外科は専門的な事も多いので専門の獣医師に診断してもらうのも方法のひとつです。
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犬の病気 股関節形成不全の予防

股関節形成不全は遺伝的な要因に、環境的な要因が重なって発症してしまいます。

どの遺伝子が股関節形成不全を起こすと言うのが分かっているわけでは無くて、健全な股関節の両親同士から生まれても2~4割が形成不全となります。

逆に両親が股関節形成不全から生まれても1~3割程度は正常な股関節に。

健全な股関節の両親同士の交配を何世代も繰り返す事で減らすことが出来ます。
肥満や滑りやすい床は股関節の負担になります。
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犬の病気 股関節形成不全 まとめ

愛犬がぷりぷりとお尻を振って歩く姿、かわいいと思っていたのに病気だったなんて。

股関節形成不全の犬の特徴のひとつで有名なモンローウォークですが、意外と気づきにくいもの。

セクシーな歩き方じゃなくて、腰で歩くのだと思ってくださいね。

犬の股関節形成不全では体重管理が重要になってきます。

もし愛犬が股関節形成不全だと診断されたら納得できるまで獣医師と治療について話し合いましょう。

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