犬にチョコレートはダメ!
今や常識のように浸透しましたね。
実際、犬が食べると命を落とすこともありえる食品です。
甘い匂いで人がおいしそうに食べるものだから、犬だって食べたくなるのでしょうか。
こっそり盗み食いされる事故、結構あるんです。
今回のテーマは犬のチョコレート中毒です。
犬がチョコレート中毒 チョコレートってどんな食べ物?
大好きな人も多いチョコレート。
香りも良いし、味も舌ざわりも抜群ですよね。
チョコレートはカカオマス、砂糖、ココアバター、乳成分から作られています。
脂肪分が多いのでハイカロリー、カフェインも含有しているので刺激物です。
チョコレート中毒の成分
テオブロミンや少量のカフェインが含まれています。
これをまとめてメチルキサンシンと言いますが、ほぼカカオのみに含まれている苦み成分。
チョコレート製品は数多くありますが高額なカカオがどれだけ含まれているかは製品差があります。
ホワイトチョコレート | カカオは含まれない(カカオバターから出来ている) |
ミルクチョコレート | カカオの比率は20~40% |
ビター・ブラック・ダークなど | カカオの比率は30%~ ミルクチョコの様に甘味を足してない |
ハイカカオチョコレート | カカオの比率は60~70%以上 健康に良いので話題に |
カカオパウダー | カカオの粉末100%の製品もあるので高配合です。 |
チョコレートの入った食品
味と風味で一目瞭然ですよね。
茶色い苦み成分が入っていないホワイトチョコはカカオバターから出来ています。
ところでココアとカカオは違うの?と疑問に思いますが原料は同じものです。
製造過程が途中までは同じですが製品にする過程が違うので区別することも。
犬がチョコレート中毒 なんで危険なの?
人でも糖分の多いチョコレートでちょっとハイになるとか言われていますよね!
イヌでも同じなの?と思いがちです。
実は理由は全然違って犬にとっては命取りになる中毒症状なのです。
チョコレートの成分 テオブロミンって何?
天然に存在する化合物でアルカロイドの一種。
カカオ以外にも以下の植物がテオブロミンを含みます。
- マテ茶
- チャノキ
- コーラ(コラノキ)
- ガラナ
- コーヒーノキ
カフェインに似て、強い興奮作用が心臓、大脳、呼吸器、筋肉に影響を与えます。
テオブロミンの危険な摂取量
チョコレートの製品によってカカオの含有量が違います。
なのでチョコレートをこれだけ食べたら危険!と言いにくいのです。
成分のテオブロミンの致死量に関しては100~200㎎/体重1㎏あたり。
さて、チョコレートの製品にはテオブロミンの含有量の記載はありません。
テオブロミンを含むカカオの配合量も製品それぞれの個性として違います。
なのであくまで参考にしかなりませんがテオブロミンの含有量です。
ホワイトチョコレート | 0.05㎎/1g |
ミルクチョコレート | 2㎎/1g |
ダーク・ブラック・ビターチョコなど | 5㎎/1g |
ハイカカオチョコレート | 10~20㎎/1g |
カカオパウダー | 15~20㎎/1g |
カカオが健康に良いとされたことからカカオの含有量の多いチョコレートが流行りました。
そのことで含有量はこれより多い可能性もあります。
板チョコがだいたい一枚あたり55gです。
体重2キロのチワワの小型犬の致死量は200㎎~400㎎。
ハイカカオチョコレートだと10g~20g、板チョコ一枚食べてしまったら致死量を超えてきます。
逆に大型犬が致死量を食べようと思うともっと大量のチョコレートが必要になります。
小型犬への危険性がわかっていただけたでしょうか。
チョコレート中毒の症状と治療
人には問題ないチョコレート、犬にとっては危険な食品となっています。
もし食べてしまったらどういった症状になるのか知っておきましょう。
チョコレート中毒の症状
たいていは食べてから6時間くらいから症状が出始めます。
もちろん個体差や条件差があるので6時間より早くなることも。
嘔吐、下痢、発熱の症状から興奮状態、呼吸が脈が速くなり不整脈や痙攣をおこすことも。
最悪死亡する可能性もあります。
チョコレート中毒の治療
チョコレート中毒に拮抗する薬はありません。
出来る事は体に吸収されるまえに取り除く、症状がでてしまってからは対症療法になります。
犬のチョコレート中毒のまとめ
人には害がないので軽く考えがちのチョコレートへのいたずら。
まずは危険物だと認識して管理ときちんと行いましょう。
机に出しっぱなしで席を離れないことです。
万が一があれば後悔してもしきれません。
家庭内での事故は飼い主の責任だと肝に銘じておきましょう。