巨大血小板性血小板減少症と言う遺伝性疾患をご存じでしょうか。
血小板が減少する疾患はいくつかありますが、その中で血小板のサイズが大きくなっている疾患です。
特定の犬種でみられる疾患で遺伝します。
今回紹介するのは 遺伝性疾患 巨大血小板性血小板減少症 です。
犬の遺伝性疾患 巨大血小板性血小板減少症ってどんな病気
血小板が通常よりの2倍ほどの大きさになる遺伝性の疾患です。
遺伝形式は劣性遺伝。
特定の犬種にみられる疾患です。
巨大血小板性血小板減少症のみられる犬種
巨大血小板性血小板減少症の原因
遺伝性の疾患です。
劣性遺伝しますのでキャリアでは発症しませんが、アフェクテッドで発症します。
巨大血小板性血小板減少症の症状
ほとんどの犬は特に症状が出ないと言われています。
血小板が減少しますが、大きいので他の血小板の減少する疾患のように出血傾向になったりなどの症状は出ないようです。
ただし重症化すると口腔粘膜の出血などの出血傾向の症状がみられます。
巨大血小板性血小板減少症の治療
生活に特に問題は無いのでほとんどは治療の必要がない疾患です。
犬の遺伝性疾患 巨大血小板性血小板減少症の検査と予防
血液検査で血球数が少なくびっくりするかもしれません。
顕微鏡で血液を直接見てみると血小板の大きさが大きい事に気が付きます。
遺伝子検査って?
巨大血小板性血小板減少症の遺伝子の有無を血液検査で調べる事が出来ます。
繁殖前に組み合わせを考えれば発症を防ぐ事ができるので是非実施していただきたい検査です。
クリア (発症無し・健全)☆☆
キャリア (発症の危険性は無いが因子を持っている)☆★
アフェクテッド (発症します)★★
繁殖時の注意事項
上記の結果を踏まえて交配計画を立てるようにしましょう。
組み合わせによる子犬の発症の確率 クリア(☆☆)キャリア(☆★)アフェクテッド(★★)
組み合わせ | 父犬☆☆ | 父犬☆★ | 父犬★★ |
母犬☆☆ | 100% ☆☆ | 50%☆☆ 50%☆★ | 100%☆★ |
母犬☆★ | 50%☆☆ 50%☆★ | 25%☆☆50%☆★25%★★ | 50%☆★50%★★ |
母犬★★ | 100%☆★ | 50%☆★50%★★ | 100%★★ |
アフェクテッドが出る組み合わせをさける事で回避することが出来ます。
犬の遺伝性疾患 巨大血小板性血小板減少症 まとめ
血小板が減少する疾患はいくつかありますが、その中でも遺伝性で血小板が大きくなる疾患です。
巨大血小板性血小板減少症は特定の犬種に出る疾患なので該当の犬種を飼育しているのであれば覚えておきましょう。
血液検査などで異常値が出てしまって検査を繰り返す事になってしまうかもしれません。
特に症状が無いのであれば治療の必要のない疾患です。
今回紹介したのは巨大血小板性血小板減少症でした。