犬の遺伝性疾患 GM1ガングリオシドーシスってどんな病気?柴犬でよくみられる遺伝性疾患 GM1ガングリオシドーシスについて

GM1ガングリオシドーシス犬の遺伝病
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GM1ガングリオシドーシスという名前の疾患をご存じでしょうか。

人でも同じ GM1ガングリオシドーシスという先天性の代謝異常の疾患があり小児慢性特定疾患とされています。

まれな疾患なのであまり知っている人も少ないかもしれませんね。

犬も同じ先天性の代謝異常を起こす疾患です。

柴犬に多く報告されている疾患。

今回は  GM1ガングリオシドーシス という代謝異常を紹介します。

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犬の遺伝性疾患 GM1ガングリオシドーシスってどんな病気?

生後半年頃に症状が出始め、徐々に進行していきます。

うまく立ち上がれなかったり、よろめいたりと軽い症状から始まり重くなっていきます。

1歳~1歳半頃には死に至る疾患。

GM1ガングリオシドーシスの原因

GM1ガングリオシドと言う物質が細胞内に蓄積していき細胞が壊れていきます。

ライソゾーム病のひとつで細胞内で脂質や糖質を分解するライソゾームという器官が正常に働かない事で起こります。

この病気では GM1ガングリオシドが分解されずに細胞内で蓄積されて細胞を破壊します。

GM1ガングリオシドーシスの症状

生後5~6か月ころに発症します。

  • よろめく
  • たまに跛行する(間欠性跛行といわれます)
  • ぎこちない動きをする
  • 溝を飛び越えるような大げさな歩き方をする(目測が出来ない)
  • 行動の前に頭が震える

進行してくると(生後8~10か月ころ)

  • 立ち上げりにくくなる
  • 歩行が困難になる

さらに進行すると(生後9~11カ月頃)

  • 視覚障害が出てきます
  • 感情のコントロールが出来なくなる、音や刺激に過剰に反応するようになる

末期的には(生後11か月~15か月)

  • 嗜眠傾向、音や刺激に反応が無くなる
  • 緊張性硬直、けいれんなど

徐々に昏睡状態になり死に至ります。

GM1ガングリオシドーシスの治療

GM1ガングリオシドーシスには治療法はありません。

看護や治療の甲斐なくどんどん病気が進んでいってしまいます。

状態に合わせて適切にケアを行ってあげましょう。

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犬の遺伝性疾患 GM1ガングリオシドーシスの検査と予防

歩き方がおかしい、などの理由で最初の診察を受けることになります。

この頃には跛行する他の原因の疾患もあるのでレントゲンなどの検査を行う事になります。

必要であれば血液検査、CT、MRIなど状態にあわせた検査が行われます。

遺伝子検査って?

GM1ガングリオシドーシスの遺伝子を血液検査で調べる事が出来ます。

繁殖前に組み合わせを考えれば発症を防ぐ事ができるので是非実施していただきたい検査です。

クリア (発症無し・健全)☆☆

キャリア (発症の危険性は無いが因子を持っている)☆★

アフェクテッド (発症します)★★

※獣医学部のある大学などで検査が可能な場合があるので問い合わせてみるといいですよ※

繁殖時の注意事項

上記の結果を踏まえて交配計画を立てるようにしましょう。

組み合わせによる子犬の発症の確率 クリア(☆☆)キャリア(☆★)アフェクテッド(★★)

組み合わせ父犬☆☆父犬☆★父犬★★
母犬☆☆100% ☆☆50%☆☆ 50%☆★100%☆★
母犬☆★50%☆☆ 50%☆★25%☆☆50%☆★25%★★50%☆★50%★★
母犬★★100%☆★50%☆★50%★★100%★★

アフェクテッドが出る組み合わせをさける事で回避することが出来ます。

両親キャリア、キャリアとアフェクテッドの組み合わせが要注意
GM1ガングリオシドーシスでは繁殖が可能な月齢には発症しているのでキャリア同士での繁殖に注意します。
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犬の遺伝性疾患 GM1ガングリオシドーシス まとめ

発症してしまえばどんどん進行してしまうGM1ガングリオシドーシス。

柴犬にみられる遺伝性疾患で治療法もありません。

かわいいさかりに発症してしまいどんどん進行していく愛犬を看護するのはとてもつらいですよね。

繁殖前の遺伝子検査で防ぐ事ができる疾患です。

柴犬の購入前に確認しておくと良いかもしれませんね。

今回は GM1ガングリオシドーシス という柴犬にみられる遺伝性疾患を紹介しました。

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