グレインフリーのドッグフードが増えてきているように思います。
スーパーやホームセンターでもパッケージに大きく書かれていることでよく目にはいります。
グレインフリー、グルテンフリーって書いてあるとなんか良さげ、くらいの感覚で愛犬に与えている飼い主さんも多いかもしれませんね。
少し前にグレインフリーのドッグフードで犬の心臓病になる!?なんて噂されたことがありました。
原因はアメリカのFDAの調査による発表なのですが、なんとももやっとする話。
大切な愛犬に良かれと思って食べさせていた餌が原因で病気にしちゃうの?と不安になった飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回はグレインフリーのドッグフードのお話。
ドッグフード グレインフリーのドッグフードってどんな食べ物?
ドッグフードのパッケージにグレインフリー!と表示されているものが多くあります。
グレインってよく分からないけどなんか、体によさそうな感じがしませんか?
グレインフリーのドッグフードについて掘り下げてみました!
グレインって何?
グレインというのは「穀物」をさすことばです。
- イネ科…米・小麦・大麦・とうもろこし・ひえ・あわ など。
- マメ科…大豆・小豆・エンドウ豆・インゲン豆・そら豆 など。
- 疑似穀類…そば・キノア など。
これらをまとめて穀類と分類しています。
ですがドッグフードに使われているグレインは主にイネ科の小麦やトウモロコシなどを指しています。
グルテンって?
グルテンは食べ物のアレルギーを起こすタンパク質で穀物(小麦など)の胚乳から生成されます。
グルテンの成分はグルテニンとグリアジンというタンパク質で水分と合わさると弾力と粘り気を出します。
小麦以外の麦にもグルテニンやグリアジンがそれぞれ含まれていることがあります。
ですが、両方が含まれてグルテンを形成するのが、小麦となります。
グルテンの含有量が多い小麦粉が強力粉、少ないのが薄力粉と呼ばれています。
穀物不使用って何?
アレルゲンとして注目されているグレイン(穀物)。
アレルギーを持っていない子にも穀物不使用の食事を食べさせる理由は何でしょう。
実は犬は穀類を消化する酵素が少ないため、消化器官の負担が大きいという理由があります。
なので穀物不使用のドッグフードは犬の体に配慮した食べ物、と言えます。
ドッグフード グレインフリーで病気になる?
FDAが公表した犬の拡張型心筋症の症例とグレインフリーのドッグフードの関連についてのニュース。
え!?グレインフリーって駄目なの?とギョっとした飼い主さんも多いのではないでしょうか。
まだまだ調査中とのことですが、このような研究もされていることを覚えておきましょう。
拡張型心筋症とグレインフリーのドッグフードの関係について
結論から言うと拡張型心筋症がグレインフリーのドッグフードで引き起こされるか、因果関係は不明。
2018年にFDAが発表した「拡張型心筋症と診断された犬が普段食べているドッグフードを調査したところ、エンドウ豆やレンズ豆などが使われているグレインフリーのドッグフードを食べている犬が散見される(要約)」といったもの。
その後2019年に食べているドッグフードのブランド名も公表されたことで関連があるのでは?という雰囲気になってしまっています。
ところで、グレインフリーのドッグフードは日本でもアメリアでも少し高めのお値段で売られています。
原材料に気を配った、健康志向の飼い主さんをターゲットに売られているようです。
拡張型心筋症の原因はよくわかっておらず、先天的に起こりやすい犬種があるなど遺伝的要素も関係するのではないかと考えられています。
大型犬のオスに多い傾向があると言われています。
今回のFDAの調査では小型の愛玩犬にも拡張型心筋症がみられることが発表されています。
FDAではこのグレインフリーのドッグフードを調べていますが、健康に被害を及ぼすような要素は見つかっていません。
また、拡張型心筋症と診断されるためには多額の医療費がかかることと、お高めのドッグフードを食べている犬達の症例数が多いことと関係があるのではないかと言われています。
FDAってなに?
アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)
アメリカの政府機関で法律に基づいて「国民の健康をまもるため」活動しています。
食品・医薬品・化粧品・医療機器・動物用医薬品・たばこ・おもちゃなどの製品の許可や取り締まりなどを行っています。
拡張型心筋症
心筋症にはタイプがあって、筋肉がぶ厚くなる「肥大型心筋症」筋肉が薄くなる「拡張型心筋症」また、筋肉が硬くなる「拘束型心筋症」などがあります。
心筋は心臓を収縮させて血液を全身に送り出す筋肉で、働きが悪くなると十分に血液が全身に送れない、心臓に停滞するなどの状態に。
このうち拡張型心筋症は大型犬のオスによくみられる心筋症で原因は良く分かっていませんが、先天的な問題と考えられています。
ドーベルマン、グレート・デーン、ボクサー、セント・バーナード、アメリカン・コッカー・スパニエル、ゴールデン・レトリーバー、スプリンガー・スパニエル、アイリッシュ・ウルフハウンド、ニュー・ファンドランド、ジャーマン・シェパードなどが好発犬種といわれています。
ドッグフード オススメのグレインフリーのドッグフード
グレインフリーとパッケージに書かれているドッグフードはたくさんあります。
その中でオススメのドライフードを3つご紹介しますね!
入手しやすさ・素材・評判 を基準に選んでいます。
※画像をクリックすると購入ページへとすすみます。
ネイティブ・ドッグ
ネイティブドッグ・プレミアムフィッシュ低アレルゲン350
全年齢・全犬種対象の総合栄養食
中国産の原料を使っていないことも安心です。
原料:魚類(サケ・マス)、じゃがいも、とまと、動物性油脂(牛由来)、ボタニカルオイル(コーン由来)、加水分解フィッシュプロテイン、ユッカエキス、他
6㎏(3㎏×2) 4,930円(送料別)
実はこのドッグフードは知る人ぞ知る名門犬舎「京都ダイゴ犬舎」さんのブランド。
海外でも大人気の柴犬のトップブリーダーとして世界規模の知名度です。
そのダイゴ犬舎さんで犬のために作られたフードは高い評価を得ています。
アレルギーや涙焼けに悩んでいる子にもオススメです。
フィッシュ4ドッグス オーシャンホワイトフィッシュ
フィッシュ4ドッグ オーシャンホワイトフィッシュ小粒
成犬・シニア対象の小粒タイプの総合栄養食
肉類不使用でアレルギーに配慮されています。
原料:オーシャンホワイトフィッシュ、ポテト、エンドウ、サーモンミール、サーモンオイル、ビートファイバー、他
3㎏ 5,643円(送料無料)
高栄養で消化の良いたんぱく質、白身魚を主原料としたグレインフリーフード。
動物愛護の先進国イギリスで作り出されたドライフードです。
魚はヘルシーな食べ物だという認識は犬にも通用しますよ!
少しお高いですが、その価値のあるドライフードです。
森乳 スーパーゴールド フィッシュ&ポテト 15㎏
森乳 スーパーゴールド フィッシュ&ポテト
子犬・成犬対象 総合栄養食
原料:ポテト、サーモンミール、ホワイトフィッシュミール、動物性脂肪、植物性油脂、トマトポマス、フィッシュダイジェスト/ユッカ抽出物、他
15㎏ 8,680円(送料別)
森乳といえば牛乳や乳製品でお馴染みですが、昔からペットフード部門があるの、ご存じでした?
森乳サンワールドから販売されているこのグレインフリーのドッグフード。
大容量なので大型犬にも食べさせられるサイズとお値段です。
大型犬でも経済的に圧迫されないのは嬉しいですよね。
ドッグフード グレインフリーのドライフード まとめ
FDAの行った調査結果は気になるものの、因果関係もはっきりわからないことでもやもやしてしまいますね。
人とは違う体の犬たち。
また、野生動物とは違って人から与えられるもので生きている犬たち。
与えるものは飼い主の責任としてしっかりと選んで与えたいものですよね。
今回はグレインフリーのドッグフードについて解説しました。
FDAの調査は継続して行われているようなので続報が待たれるところです。