巨峰・デラウエア・マスカットなど日本でも有名なブドウの品種はたくさんあります。
食べやすくて美味しいので人気のフルーツ。
秋にはブドウ狩りなどで楽しめますよね!
干しブドウやワインなど加工しても美味しいブドウ。
そんなブドウで犬が中毒を起こすっていったい何が起こるのでしょう。
今回紹介するのは犬のブドウ中毒です。
犬のブドウ中毒 ブドウってどんな食べ物?
秋の味覚、ぶどうは日本でも多くの種類のブドウが作られています。
ポリフェノールなど人には有用な作用をする事も有名ですよね!
また、ぶどうを食べる事で紫外線から体を守ってくれる作用もあるとか。
美味しくて体にいいフルーツです。
- フレッシュフルーツ
- ワインの原料(ワインビネガーも)
- ブランデーの原料
- ジュース
- レーズン(干しブドウ)
- ジャム、缶詰、ゼリーなど
- グレープシードオイル(種子の油)
など多様に利用されており、国によっては葉を食べるところも。
お菓子などにも果汁を利用したものが多い売られていて人気の食べ物。
致死量ってどれくらい?
はっきりとした量はわかっていません。
3キロ程度の小型犬で2粒ほど(巨峰1粒16gとして)レーズンだと50粒ほどと言われています。
ですが皮だけを盗み食いした子でも中毒を起こしています。
一粒だから大丈夫、などと考えずに与えないように気をつけましょう。
加工食品でも同じです。
犬のブドウ中毒 犬がブドウを食べたらどうなる?
犬のブドウ中毒は症状が出ない犬も居るからか食べさせても大丈夫!という人もいます。
「動物だから毒のあるものはわかる!」なんて謎理論が出ることも。
秋の味覚の代表格ともいえる美味しいブドウを愛犬にも食べさせてあげたいと考えることもあるでしょう。
犬にブドウを食べさせてはいけない、という事は今や結構有名になりましたよね。
ブドウ中毒の原因
犬がぶどうを食べて起こるブドウ中毒の仕組みは良く分かっていません。
干しブドウでも起こることからカビ説があったり、フレッシュでも起こるので農薬説も。
中毒症状を起こす犬や起こさない犬も居て体質では無いかとも言われています。
ブドウ中毒の症状
ブドウ中毒を起こした犬の共通した最初の症状は食べた後数時間での「嘔吐」
- 下痢
- 食欲低下
- 呼吸促拍、震え
などの症状を起こす子も。
また血液検査で腎機能の数値が悪化しています。
- BUN(尿素窒素)の上昇
- CRE(クレアチニン)の上昇
重症になればカルシウムやリンの上昇もみられます。
腎機能が体に与える影響って?
腎臓は血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として排出する役割をしています。
また、ビタミンの活性化や造血を助ける働きもしています。
ブドウ中毒の治療
ブドウ中毒の治療には急性腎不全の治療が行われます。
犬がブドウを食べてしまったら症状が出ていなくても動物病院に連れて行きましょう。
犬が吐き続けていたら制吐剤を使います。
- 制吐剤
- 利尿剤
- 輸液(電解質を補正)
など、血液検査を行いながら腎機能の改善を行います。
重度の腎不全で死亡することもありますし、改善された子でも腎機能に障害が残ることも。
症状が軽く済んでいても、のちのち症状があらわれたりするので注意が必要です。
犬のブドウ中毒 まとめ
犬のブドウ中毒はブドウを食べた犬が必ず起こす中毒ではありません。
ですが死亡することもある中毒なので犬にブドウは与えないほうが安全。
ちょっとだけなら大丈夫、なんて保証はありません。
危険かもしれない食べ物は食べさせないようにしましょう。
干しブドウの入っているパン、クッキーなども同様です。
人の食べ物は悪戯出来ないよう保管してテーブルにおきっぱなしにしないように。
また、食べた後の皮もシンクのゴミ箱に入れずに蓋のあるごみ箱などに捨てるようにしましょう。
今回は秋の味覚のぶどうで起こる 犬のブドウ中毒 でした。