犬の遺伝性疾患 遺伝性消化管ポリポーシスって何?新しく発見された遺伝性の腫瘍 遺伝性消化管腫瘍症について

遺伝性消化管ポリポーシス ジャックラッセル犬の消化器の病気
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犬の遺伝性疾患 遺伝性消化管ポリポーシスをご存じでしょうか。

ジャックラッセルテリアにみられる遺伝性の疾患です。

人の家族性大腸腺腫症と似た特徴をもつ疾患です。

人の家族性大腸腺腫症ではその名前のとおり、大腸にポリープが多数できて大腸がんへとなる疾患です。

今回紹介するのはジャックラッセルにみられる 遺伝性消化管ポリポーシスです。

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犬の遺伝性疾患 遺伝性消化管ポリポーシスって何?

ジャックラッセルテリア に出来る消化管ポリープで遺伝性です。

胃と大腸に出来る腺腫、腺癌で多数出来るのが特徴。

遺伝形式は優性遺伝です。

遺伝性消化管ポリポーシスの原因

がん抑制遺伝子であるAPC遺伝子に変異がおこることで発症します。

このAPC遺伝子に変異を起こす遺伝子「ヘテロ接合型の生殖細胞変異(c.[462A>T; 463A>T])」であることが岐阜大学とケーナインラボの研究で最近みつかっています。

遺伝性消化管ポリポーシスの症状

ポリープが大きくなるまで気が付きにくい疾患です。

腫瘍化してから発見されることになることも多いのではないでしょうか。

主な症状はポリープの位置にもよりますが嘔吐、下痢や元気消失、体重減少など。

遺伝性消化管ポリポーシスの治療

治療法はありません。

現状では病変部を外科的に取り除く治療を行うことで対処されています。

症状によっては抗炎症剤などの投薬を行います。

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犬の遺伝性疾患 遺伝性消化管ポリポーシスの検査と予防

遺伝性の疾患なので予防法はありません。

ジャックラッセルの繁殖前に遺伝子検査を行うことで発症のリスクを避けることができます。

遺伝子検査って?

遺伝性消化管ポリポーシスの遺伝子を血液検査で調べる事が出来ます。

繁殖前に組み合わせを考えれば発症を防ぐ事ができるので是非実施していただきたい検査です。

この疾患は優性遺伝するのでキャリアでも発症の可能性があります。

クリア (発症無し・健全)☆☆

キャリア (発症の危険性・因子を持っている)☆★

アフェクテッド (発症します)★★

※検査は岐阜大学とケーナインラボで特許をとっています。検査が可能な場合があるので獣医師に相談してみるといいですよ。

繁殖時の注意事項

上記の結果を踏まえて交配計画を立てるようにしましょう。

組み合わせによる子犬の発症の確率 クリア(☆☆)キャリア(☆★)アフェクテッド(★★)

組み合わせ父犬☆☆父犬☆★父犬★★
母犬☆☆100% ☆☆50%☆☆ 50%☆★100%☆★
母犬☆★50%☆☆ 50%☆★25%☆☆50%☆★25%★★50%☆★50%★★
母犬★★100%☆★50%☆★50%★★100%★★

キャリア・アフェクテッドが出る組み合わせをさける事で回避することが出来ます。

片方の親がキャリアでもオススメできません。クリア同士の交配を推奨。
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犬の遺伝性疾患 遺伝性消化管ポリポーシス まとめ

消化管に出来るポリープは発見しにくいことが多いですよね。

ジャックラッセルテリアにみられる遺伝性の疾患で繁殖する際に注意することで防げます。

この疾患は令和2年に岐阜大学で発見されて、人の家族性大腸腺腫の発がんのメカニズムと似ていることから注目されました。

ニュースで見た人も多いのではないでしょうか。

他の消化管腫瘍と線引きが出来る事で治療へのアプローチも変わってきますよね。

今回紹介したのは新しく発見された疾患 遺伝性消化管ポリポーシスという遺伝性疾患です。

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