レークランド・テリアをご存じでしょうか。
キツネ狩りに古くから使われているテリアで民家の農作物や家畜をキツネや害獣から守っていた犬。
日本ではあまり見かけない犬種で、他のテリア種にもよく似ているのでわかる人も少ないかも。
「足の長いテリア」の中では一番小さなテリアとの事。
足の長いテリアというカテゴリーにびっくりですよね(笑)
今回紹介するのはそんなレークランド・テリアです。
英語では Lakeland Terrier
犬種紹介 レークランド・テリアってどんな犬?
JKCの登録犬数では2020年には52頭(74位)、2019年には81位でした。
少数ながらコンスタントに登録のある犬種です。
レークランド・テリアのルーツ
イギリス原産の小型犬です。
湖水地方(レークランド地方)で活躍していたテリアでキツネ狩りや農家の家畜舎を害獣からまもる仕事をしていました。
ウェルシュ・テリアは似た容貌を持つ近い血統の犬種と思われています。
19世紀には猟犬としての資質を高めるために色々な犬種が取り入れられました。
20世紀には犬種として固定していきます。
1912年に「レークランド・テリア」の名まえが付けられて1921年にイギリスで犬種登録されました。
作業犬として、猟犬として高い評価のある犬種です。
レークランド・テリアの性格
テリア気質を強くもつ犬種です。
元気で活発。活発というのは控えめな表現かもしれません。
明るく遊び好きで状況判断も出来る賢い犬種。
ただ、頑固で気が強く、警戒心も高めで勇敢なテリアらしいところもあり番犬には最適。
レークランド・テリアの特徴
理想的なサイズ | |
体重 | 6.8~7.8キロ |
体高 | 37センチ前後 |
3G テリアグループ
Good morning from a very tired Lakeland Terrier who has been woken up far too early ❤️❤️ pic.twitter.com/au98buqI3d
— Bertie Lakeland (@bertie_lakeland) October 24, 2021
長めの顔は平な頭頂部からわずかなストップのある幅の広めのマズル。
ちょっと目が離れている特徴的な顔をしています。
耳は小さめで折れ耳。
体長と体高はほぼ同じのスクエアな体形。
ダブルコートの被毛で硬めのオーバーコートに柔らかい密なアンダーコート。
毛色はバリエーション豊かでブルー、ブラック、レバーやブラック&タン、ブルー&タン、レッドやウィートン、そしてレッド・グリズルなどがあります。
犬種紹介 レークランド・テリアの飼い方
珍しい犬種なのでペットショップでは扱いがほとんどありません。
レークランド・テリアを入手するときはブリーダーさんからになります。
レークランド・テリアのしつけや暮らし方
頭の良い犬種で何でもよく覚えます。
覚えが良いですが飽きるのも速いのでしつこく繰り返さずに早めのローテーションで教えましょう。
飽きてきたら遊びを混ぜるなどして集中させるのがコツです。
また、褒めるときに大げさに褒めるとテンションはうなぎ上り。
ほどほどに落ち着いた態度で接しないと興奮しすぎて何も聞こえなくなります。
しつけや難しい犬種といわれているので訓練士さんに相談しながら行うとスムーズかもしれません。
レークランド・テリアの運動
30~40分程度の散歩を一日2回は行ってあげましょう。
ほっておくと1時間でも平気で歩けるタフな犬種です。
散歩の後でもボール投げなどで遊んであげれば満足してもらえるかも。
レークランド・テリアのお手入れ
ダブルコートで抜け毛の多い犬種です。
2~3日に一度はブラッシングしてあげましょう。
また2~3か月に一度はカットやトリミングで整えてあげて。
1~2カ月に一度はシャンプーで皮膚を清潔に保ちましょう。
犬種紹介 レークランド・テリアの健康管理
レークランド・テリアの平均的な寿命は14年ほどといわれています。
いくつか遺伝性の疾患もあるので注意しましょう。
レークランド・テリアの先天的な疾患
フォン・ヴィレブランド病
簡単に言うと出血しやすくなる病気です。
遺伝性の疾患で止血因子のフォン・ヴィレブランドが不足することで起こります。
遺伝子検査でわかるので繁殖に使う犬は検査しておくようにしましょう。
レッグペルテス症(大腿骨頭無菌性壊死病)
大腿骨の骨頭への血流障害が起こり壊死していく病気で遺伝すると言われている病気です。
軽度であれば内科的な治療(痛み止めの投薬など)を行いますが重度になると外科的に治療します。
小型犬に多く見られる病気です。
レークランド・テリアの気をつけたい病気や怪我
白内障
多くの場合は加齢で発症する眼疾患です。
若齢で発症するのは遺伝性と考えられています。
水晶体が混濁していく疾患です。
進行を遅らせる点眼薬などがありますが進行してしまえば外科的な治療になります。
犬種紹介 レークランド・テリア まとめ
明るくて活発なテリアらしいテリアのレークランド・テリア。
日本ではあまり見かける事のない犬種ですが作業犬としては人気の犬種です。
あまり攻撃性がない事から子供が居ても飼育できる性質ですがやはりしつけはコツが必要。
テリアの事を良くしっている信頼できる訓練士さんに相談することがオススメです。
今回は古い歴史のある犬種 レークランド・テリアの紹介でした。