ランカシャー・ヒーラーという犬種をご存じでしょうか。
ウエルシュコーギーに似た体形にマンチェスター・テリアに似た顔をした犬種。
ぱっと見たときにはコーギーと思われがち。
日本ではとても珍しい犬種で見かける事はほとんど無い犬種です。
今回紹介するのはそんな珍しい犬種 ランカシャー・ヒーラー です。
アイキャッチ画像:WIKIMEDIACOMMONS
犬種紹介 ランカシャー・ヒーラーってどんな犬?
JKCの登録犬数では2020年には111位(6頭)でした。
たまに登録のある犬種ですが原産地では人気のある犬種です。
ランカシャー・ヒーラーのルーツ
イギリス原産の小型犬です。
16世紀ころに誕生した犬種で長い歴史があります。
ランカシャー・ヒーラーの起源には諸説あり、はっきりとわかっていません。
この犬種の特徴とおりウエルシュコーギーとマンチェスターテリアの交配で誕生したという説もそのうちのひとつ。
牛追いをするために踵を軽く噛んで動かすことから「ヒーラー」と呼ばれています。
牛を動かすだけでなく小柄な体を活かしてネズミなどの小型の害獣を退治していたことで農場では人気の犬種でした。
二度の戦争で大きく数を減らしてしまいますが1960年代に犬種の復活が行われました。
1978年には犬種クラブが作られ1982年にはイギリスで公認犬種となります。
原産地以外ではあまりみかけない珍しい犬種です。
ランカシャー・ヒーラーの性格
活発で明るく遊び好き。
頭が良く愛情深い性格をしています。
やや警戒心のある犬種で小さいもの(ネズミ)を追いかけてしまう事も。
ランカシャー・ヒーラーの特徴
理想的なサイズ | |
体重 | 3~6キロ |
体高 | 25~31センチ |
1G 牧羊犬・牧畜犬グループ
ランカシャーヒーラーという犬種を初めて知った!🐶 イギリス、ランカシャー地方原産の牧羊犬。体型はコーギーそっくりでカワイイ🐕 pic.twitter.com/TRFZgRkHRC
— Kim Rinko (@Rinmaze) February 24, 2021
長めのマズルに立ち耳にサーベル型の垂れ尾には飾り毛がついています。
小さくても筋肉質なしっかりした体で胴長短足。
ダブルコートの被毛は密で毛色はブラック&タンとレバー&タン。
犬種紹介 ランカシャー・ヒーラーの飼い方
飼いやすい気質とサイズをしています。
小型ながら活発なので運動量は多めに必要。
ランカシャー・ヒーラーのしつけや暮らし方
小型犬ですので室内で飼育するようにしましょう。
ストレスをためると踵に歯を当ててくることもあるとか。
しっかりと頭と体をはたらかせてあげてストレスの少ない生活をさせてあげましょう。
ネズミを捕まえていた歴史もある犬種なので動くものに強く反応することも。
子犬時代から社会化を行っておきましょう。
頭が良くしつけやすい犬種です。褒めておだてて気持ち良くしつけてあげましょう。
ランカシャー・ヒーラーの運動
30分以上の散歩を一日2回おこなってあげましょう。
ボールを追いかけたりする遊びが大好き。
自由運動やボール投げなどで遊んであげましょう。
滑る床での運動や階段の昇降は足腰に負担になります。
滑らない工夫やスロープなどを利用しましょう。
ランカシャー・ヒーラーのお手入れ
2~3日に一度ブラッシングでホコリやごみを落としてあげましょう。
1~2カ月に一度はシャンプーで皮膚を清潔に保つようにしてあげて。
ダブルコートの被毛は抜け毛が多いので換毛期にはマメにブラッシングを行いましょう。
犬種紹介 ランカシャー・ヒーラーの健康管理
ランカシャー・ヒーラーの寿命は10~14年と言われています。
体形故の疾患もあるので注意しましょう。
ランカシャー・ヒーラーの気をつけたい病気や怪我
椎間板ヘルニア
ミニチュアダックスなど胴長短足の犬に出やすい疾患ですが他の犬種も発症します。
症状は腰痛程度から麻痺したり排尿困難の症状がでるほどまでさまざま。
椎骨の間にあるクッションの役目をする椎間板がすり減ったり押し潰されたりして神経を圧迫して様々な症状がでます。
重症の場合は手術でヘルニアを取り除きます。
また腰痛程度の軽傷であれば痛み止めなどの疼痛管理をおこないます。
皮膚炎
皮膚の弱い犬種でアトピーなどの皮膚炎になりやすいようです。
軽症のうちに治療することで治療期間の短縮や症状の軽減が図れます。
痒がってるな?と思ったら早めに獣医師に相談しましょう。
犬種紹介 ランカシャー・ヒーラー まとめ
世界的にも珍しい犬種といえるランカシャー・ヒーラー。
コーギーと同じヒーラーとして牧牛犬の仕事をしていました。
コーギーより小ぶりでダックスよりかちっとした体をしているランカシャー・ヒーラー。
日本であまり見かけることはありませんが、たまに子犬の販売があるようで繁殖されているようですね。
国内で探せない場合には輸入することになりますが、海外でもあまり見かけないので探すのに苦労しそうです。
今回紹介したのはそんな珍しい犬種 ランカシャー・ヒーラーでした。