マスティフと聞くとどんな犬を思い浮かべますか?
いろいろな犬の作出に使われた犬種で、日本でいえば土佐闘犬が有名です。
またマスティフの名まえを持つ犬種もたくさん存在しています。
そんな犬達の元になったマスティフ。
イングリッシュ・マスティフとも呼ばれています。
今回はそんなマスティフを紹介します。
犬種紹介 マスティフってどんな犬?
JKCの登録犬数では2020年には91位(20頭)2019年には108位でした。
少数ながらコンスタントに登録のある犬種です。
マスティフのルーツ
イギリス原産の超大型犬です。
マスティフの起源は諸説あります。
3000年前から存在していたと言われていてバビロニア、中国、エジプトなど諸説あります。
ローマ軍のイギリス侵攻時にマスティフがローマ軍と勇敢に戦ったという記録があります。
ローマ軍はマスティフをローマに連れ帰りコロッセウムでライオンなどの猛獣と闘わせたとか。
イギリスではマスティフは番犬として長い歴史を持っています。
13世紀から19世紀に禁止されるまで牛や熊と闘わせるブルベイティングが流行り闘犬として活躍しています。
現在では改良されて性格も穏やかに扱いやすい犬種となっています。
マスティフの性格
甘えん坊で穏やかな性格をしています。
温和で飼い主に忠実な犬種で怖そうな見た目と裏腹。見た目詐欺ですよね。
マスティフの特徴
オス | メス | |
体重 | 55~70キロ | 55~70キロ |
体高 | 70~86センチ | 70~86センチ |
2G 使役犬グループ
大きな頭にしわの寄った顔、離れた目に垂れ耳。
とてもしっかりした筋肉と骨格の体はどっしりとしていてなんと100キロ超えた個体も。
ダブルコートの短い被毛の犬種で毛色はフォーン、アプリコット、ブリンドルでマズル、耳、目の周りは黒いマスクです。
犬種紹介 マスティフの飼い方
穏やかで優しい性格で飼いやすい性格をしていますが人間の大人と同等かそれ以上の大きさになる犬です。
甘えて膝に乗られたら動けなくなります。
そんなところも可愛いのですがスペースの問題や移動の問題など超大型の犬を飼う時にはいくつかの問題が出てきます。
マスティフのしつけや暮らし方
超大型のマスティフですが安全のために室内で飼育するようにしてあげましょう。
大きくなる犬種で大人になると力比べではかなわなくなります。
子犬の頃から指示で動くようにしつけておきましょう。
訓練士に任せるのもいい方法です。
子犬時代から社会化をしっかりと行ってあげましょう。
マスティフの運動
1時間程度の散歩を一日2回は行ってあげましょう。
激しい遊びは必要ありませんが筋肉の維持に運動は不可欠です。
マスティフのお手入れ
お手入れは比較的楽です。
お顔のシワにゴミを貯めている事があるので伸ばして拭いてあげましょう。
日常のお手入れはラバーブラシで皮膚をマッサージしながらブラッシングを行ってあげましょう。
1~2カ月に一度シャンプーで皮膚を清潔に保ってあげましょう、
垂れ耳なので外耳炎にも注意してあげて。
またヨダレが多いので他の子の頭にべっとりつけてしまうことも。
お出かけの時にはタオルなども持ち歩くようにしておきましょう。
犬種紹介 マスティフの健康管理
マスティフの寿命は6~10年と言われています。
大きな体を維持するためにいくつか気をつけたい病気があります。
マスティフの先天的な疾患
股関節形成不全
先天的な理由で股関節の形成に異常がおこり脱臼したり関節炎を起こしたりします。
先天的な理由に肥満や過度の運動などが原因になることも。
症状が軽い状態では内科的に治療し、重度になると外科的な治療を選択することになります。
マスティフの気をつけたい病気や怪我
外耳炎
垂れ耳の犬種に特によくみられます。
気温や湿度が高くなってきたころから増える傾向に。
頭を振ったり耳をかいたりすることが増えたら耳の中をチェックしてあげましょう。
内耳炎や中耳炎になる前に早めに治療してあげましょう。
皮膚炎
皮膚の弱い犬種でアトピーなどの皮膚炎になりやすいようです。
軽症のうちに治療することで治療期間の短縮や症状の軽減が図れます。
痒がってるな?と思ったら早めに獣医師に相談しましょう。
胃捻転
胸が深い大型犬に起こりやすい胃捻転は発症したら急激に症状が進むので気をつけたいですね。
食事をがっつかせない、食後すぐに運動させない、水をがぶ飲みさせないなど予防的な行動を心がけて。
胃が捻じれてガスが溜まり、激痛があります。
吐きたいのに吐けない、背中を丸めて痛がるような姿勢を取っている時は様子を見ずに動物病院へ。
犬種紹介 マスティフ まとめ
大きな体のマスティフは見た目と違って優しく穏やかな犬種です。
いつまでも子犬のように甘えてくる大きな体が魅力なのかもしれませんね。
うちの犬は30キロですが甘えてくるとかなり重たいですがそれ以上なんですよね。
散歩では制御できる大人が行うのはもちろん、制御できるようしつけることが大切になります。
ちなみに、たいていの犬より高い位置からヨダレをたらりとたらすので要注意ですよ!
今回はマスティフを紹介しました。