犬の病気の予防 蚊はいつまでいる?フィラリア薬はいつまで飲ませる?蚊とフィラリア薬の関係について

蚊とフィラリア犬の感染症・寄生虫
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犬の病気のフィラリア症は蚊に刺されてかかる。

わんこの飼い主さんなら知っていることですよね。

夏になれば蚊に刺された人も多いはず。

その「蚊」って嫌な虫ですが、詳しくどんな虫かは知っている人は少ないのではないでしょうか。

フィラリアも同じでどんな病気か良くわからないけどお薬を飲ませている人も多いでしょうね。

今回は「蚊」と「フィラリア」について解説していきます。

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蚊とフィラリア薬について 蚊について

フィラリア症に蚊が関係していることは良く知られています。

その蚊、について少し詳しく知ってみましょう!

蚊ってどんな生物?

蚊の仲間は世界では3,000種類以上確認されていて、そのうち日本に居るのは100種類ほどです。

その中で人の血を吸うのは20~30種類ほど。

そんなに居るの!?と思う人と意外と少ないと感じる人がいるかもしれませんね。

問答無用で退治してきた中で血を吸わない蚊も居たかもしれません。

種類によって違いはありますが、蚊は生まれてから20日ほどで成虫となります。

成虫になってから1~2カ月寿命があると言われています。

晩秋に成虫になった蚊は越冬することも。

代表的な蚊の種類

イエカ

アカイエカ

寝ている時に枕元でぷ~んと羽音をさせているのはほとんどがこのアカイエカ。

5.5ミリほどの大きさの灰褐色~赤褐色の蚊。

日本全国に生息していて日本脳炎、フィラリア、ウエストナイル熱などのベクター、主に夜間活動します。

越冬することもある、ドブや防火用水などの汚水から発生します。

活動時期は4~10月

チカイエカ

アカイエカと姿形はそっくりで見た目で判断できないほど。

吸血せずに産卵することが出来、通年活動する蚊。

ビルや地下鉄などの比較的外気にさらされない場所で生息するために通年で活動できるようですね。

日本全国に生息していてフィラリア、ウエストナイル熱のベクター、主に夜間活動します。

活動時期は通年

コガタアカイエカ

体調4.5ミリほどのアカイエカの仲間。

日本全国に生息していて日本脳炎の重要なベクター、主に夜間に活動します。

人の他、牛や豚、馬などの家畜からも吸血する蚊。

田、池、沼などで発生します。

成虫で越冬することが知られていて冬でも死滅しません。

活発に活動する気温は26~31℃と言われています。
ヤブカ

ヒトスジシマカ

4.5ミリ程度の小さなやぶ蚊の仲間で黒い体に白い縞が一本あります。

日本の秋田県、岩手県までが生息の北限でしたが、近年広がってきています。

元々は雑木林や竹林の小さな水たまりで繁殖していましたが、鉢受に残る少しの水でも産卵します。

デング熱、ジカ熱、ウエストナイル熱、チクングニア熱、犬では犬フィラリア症のベクター。

昼行性で朝方、夕方に活発になります。

出現期間は4~11月ころ。
ハマダラカ

このハマダラカのうち何種類かがマラリアを媒介する蚊として有名で、犬フィラリアも媒介します。

綺麗な水を好みますが、水たまり、湿原、水田などさまざまな場所で活動します。

通常時は花の蜜などを活動源に生活する蚊ですが、メスは産卵の為に吸血します。

オスは蚊柱をつくって集団で飛んでいるのを見たことがある人も多いかもしれませんね。

吸血して蚊柱で交尾し産卵して、次の産卵に備えて吸血…そんなサイクルを繰り返すようです。

日本全国で生息していて夜間活動性。

活動時期は5~11月

なぜ血を吸う?

産卵の為にメスの蚊が血をすうことは良くしられていますね。

ただし、条件次第では血を吸わずに産卵することが出来る蚊もいるそうです。

いつまで血を吸う?

蚊が活発に活動する時期、産卵を行う時期に血を吸います。

蚊の種類によって違ってきますが、4月から11月が多いと考えられます。

温かいところにいる場合は通年、蚊に血をすわれる可能性も。

全ての蚊が血をすうの?

蚊の仲間に吸血しない蚊も存在します。

むしろ吸血する蚊の方が割合としては少ないですよ。

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蚊とフィラリア薬について フィラリア

蚊にもたくさんの種類があるように、フィラリアにもいろいろな種類があります。

フィラリアについて解説していきますね。

フィラリア症はどんな病気?

フィラリアという病気はざっくりというと寄生虫が引き起こす病気です。

人がかかるフィラリアはバンクロフト糸状虫やマレー糸状虫などがあります。

犬や猫がかかるフィラリア症はイヌ糸状虫(Dirofilaria immitis)人への感染もあり、人畜共通の寄生虫症です。

人が感染したときはディロフィラリア症と呼ばれます

フィラリアの症状

成虫は犬や猫の肺動脈や右心室に寄生し、重度の心不全を引き起こします。

血流が悪くなることによって他の臓器にも悪い影響がでます。

どうやって感染するの?

フィラリアは一度、蚊の体内に入ることで成長します。

卵胎生でメスの体内で孵化したフィラリアはミクロフィラリアと呼ばれ、犬の血流の中で蚊に吸血されるのをまっています。(最大で2年待つことが出来るとか)

蚊の体内で脱皮を繰り返し、第三期幼虫へと成長して、蚊の唾液腺へと移動します。

蚊が吸血活動をしているときに犬に感染します。

フィラリアの生活環(犬)

感染感染蚊に吸血される
●皮下で成長、脱皮
3~12日第四期幼虫へと成長
●腰や腹部の筋肉へと移動
50~70日未成熟な成虫に
●血流にのって心臓を経由して肺動脈へ
75~85日右心室や肺動脈で成長
6~9か月成熟しメスはミクロフィラリアを産み始める(最大7年の寿命)
●ミクロフィラリアは血流にのって全身で蚊に吸われるのをまっている
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蚊とフィラリア薬について フィラリアの薬

蚊に刺されると不快なので好んで刺されるひとは少ないかと思います。

犬でも不快に感じるはず。

蚊にさされないように過ごしていてもいつの間にか血を取られてますよね。

愛犬がフィラリア症にならないために毎年春になるとかかりつけの動物病院からご案内が来ていますよね。

蚊の発生に合わせてフィラリアの予防を行います。

予防薬なの?

屁理屈っぽいですが、フィラリア症をおこさないために投薬しているので正しく予防薬です。

フィラリアの生活環で示したように感染してから成長して心臓に到達するまでに時間がかかるので幼虫のうちに退治してしまおう!というお薬です。

どんな種類があるの?

イベルメクチンが有名ですよね。

イベルメクチン中毒などで選択できない時はミルベマイシンなどが使われます。

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蚊とフィラリア薬について フィラリア薬の飲ませかた

犬フィラリア症の予防薬は蚊の活動期間から一か月後まできっちりと投薬することが大切です。

地域によって違う?飲ませる期間

HDUというフィラリア寄生虫と感染期間のシュミレーションにもとづいて考えます。

HDUとは?Heartworm Development heat Unit ミクロフィラリアが成長するために必要な積算温度の単位。積算温度は農産物でもつかわれていて、毎日の平均気温を合計したもの。

日本は南北に長いので気温は地域差があります。北海道と沖縄では同じ冬でも気温がちがいますよね。

北海道

おおよそ6月から10月末まで蚊の活動があります。

投薬期間は11月末まで。

東北(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)

おおよそ5月中旬から10月末まで蚊の活動があります。

投薬期間は11月末まで。

関東・甲信(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京都・神奈川・山梨・長野)

おおよそ4月末から11月初旬まで蚊の活動があります。

投薬期間が12月初旬まで。

北陸・東海(新潟・富山・石川・福井・岐阜・静岡・愛知・三重)

おおよそ4月末から11月下旬まで蚊の活動があります。

投薬期間が12月下旬まで。

近畿(滋賀・京都・奈良・大阪・和歌山・大阪・兵庫)

おおよそ4月末から11月中旬まで蚊の活動があります。

投薬期間は12月中旬まで。

中国(岡山・広島・山口・鳥取・島根)

おおよそ5月初旬から11月中旬まで蚊の活動があります。

投薬期間が12月中旬まで。

四国(高知・香川・愛媛・徳島)

おおよそ4月末から11月中旬まで蚊の活動があります。

投薬期間が12月中旬まで。

九州(福岡・佐賀・大分・長崎・宮崎・熊本)※鹿児島除く

おおよそ4月中旬から11月下旬まで蚊の活動があります。

投薬期間が12月下旬まで。

鹿児島

おおよそ4月中旬から12月中旬まで蚊の活動があります。

投薬期間が翌年1月中旬まで。

沖縄

おおよそ1月中旬から12月末まで蚊の活動があります。

投薬は通年で行います。

飲ませ忘れたらどうしたらいい?

毎月決まった日に与えましょう。

下痢をしていた、体調が悪かった、忘れちゃったなどの理由で投薬日に与えられないこともあります。

数日の遅れなら気づいた時、体調が良くなった時に与えてあげて。

ですが2週間以上遅れてしまったときは獣医師に相談してみて。

場合によっては血液検査後の投薬となります。

他のわんこの薬を飲ませてもいい?

その子に処方されたお薬を飲ませるようにしましょう。

同じ犬種で同じ大きさであれば問題ありませんが、よその子の残りをもらったりはダメ。

フィラリア予防薬は、薬事法で獣医師の指示なしに処方することができない薬(要指示薬)です。獣医師以外から入手はできません。
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蚊とフィラリア薬について まとめ

蚊の飛び交う季節が終わるとフィラリア予防薬を投薬しわすれることもあるかと思います。

12月に蚊なんていないのにあげなくてもいいんじゃない?なんて思う人も。

ノミダニ予防薬と違って刺されないように予防するお薬ではなく、フィラリアが体内で成長する前に退治してしまうお薬なので蚊が居なくなってから1か月後の投薬がとても大切です。

また、投薬を始める前に血液検査で感染が無いかを確認してから投薬開始しましょう。

万が一成長しているフィラリアが心臓や肺動脈に存在していれば投薬で死んでしまって血管に詰まってしまうことも考えられます。

おやつみたいでお手軽に投与していますが、お薬であることを忘れようにしましょう。

今回はフィラリア症と蚊について解説しました。

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