警察犬ってどんな仕事しているかご存じですか?
行方不明者をさがしたり、迷子をさがしたり。
犯人の匂いを追って捕まえたりと大活躍。
警察犬をテーマにしたドラマや映画もありましたよね。
シェパードやラブラドールが有名ですが他にも犬種があります。
スーパードッグのイメージのある警察犬。
今回のテーマは警察犬についてです。
警察犬ってどんな犬?
警察犬ってどんなイメージがありますか?怖そう?賢そう?大きい?
どんな犬か説明していきましょう。
警察犬のルーツ
始めて警察犬として捜査活動に犬を使ったのはドイツだったそう。
そのドイツ原産の犬種が多く活躍しているのも納得ですよね。
その後イギリスが導入し日本には1912年にコリーとレトリバーの2頭をイギリスから迎えたのがはじまり。
1940年には犬舎も作って警察犬を飼育しはじめましたが、戦争で廃止されました。
戦争が終わり再び警察犬の採用が検討され嘱託の警察犬の制度が採用されました。
その後1956年から再び直轄の警察犬が採用されています。
直轄警察犬
都道府県によっては直轄の警察犬を採用していないところもあります。
嘱託の警察犬だけのところ、直轄と嘱託の警察犬を採用しているところなどさまざま。
直轄の警察犬は各都道府県の警察の鑑識課で働く公務員(犬?)ですね。
定年は無いようですが体力や犬のパフォーマンスが落ちてくる10歳前後でリタイヤすることが多いよう。
その鑑識課で訓練をし運用しているのが直轄の警察犬。鑑識課員とペアで活動します。
先日山中で迷子になった直轄警察犬が有名になりましたよね。兵庫県警のクレバ号。
失踪場所からほど近い場所で発見されて日本中がほっとしたニュースでした。
県警側は頭の痛い出来事だっただろうなぁと思ってしまいました。
全体的に微笑ましい出来事ですが捜索する側の犬が探されるなんて!と(笑)
クレバ号の名誉のために言っておきますが再訓練して行方不明者を発見するなど今は活躍していますよ!
この事件を受けて直轄の警察犬は現場に出るときはGPSを装着するようになったそう。
直轄警察犬はどんな生活をしているの?
警察署の犬舎で生活しています。
鑑識課の担当の警察官が警察犬の訓練を行い運用しています。
出動のない日などは訓練をしたり手入れをしてもらったりして過ごしてますよ。
事件を解決したときなんかは特別ボーナスにが出るそうですが、署長のポケットマネーという噂も。
リタイヤしたらどうなるの?
警察犬として働かなくなった警察犬はリタイヤ犬として一般の家庭や元の訓練士の家で過ごすことが多いよう。
高度な訓練をされた犬なのでとてもいい家庭犬になりますよね。
☆刑事犬カール知ってますか?☆
木之内みどりさん演じる婦人警官と警察犬の活躍を描くドラマ。
放映当時大ヒットしたドラマでシェパード犬カールは超有名な犬になりましたよね。
役の刑事犬という呼び名はこのドラマで作られたそうで実際は警察犬と呼びます。
ちなみに大場久美子さんの「コメットさん」にもたびたび出演していたそうですよ。
嘱託警察犬
戦後の日本で警察犬として歴史が古いのは実は嘱託の警察犬。
その後制度が見直されるなどありましたが各都道府県で嘱託の警察犬が活躍しています。
各都道府県で行われる嘱託警察犬審査会で選ばれます(年に一回)
その審査会で選考が行われ指定を受けて一年間「嘱託警察犬」として活躍するのです。
人と犬とがペアで嘱託されます。
嘱託検察犬として要請があれば出動する形になります。
たいていは一時間に3000円から5000円程度の謝礼金がでるようですが各都道府県によって違います。
ほぼボランティアのようなものですね。
警察犬種について
日本警察犬協会が認定している警察犬種といわれる犬種は7種類。
ジャーマン・シェパード
日本の警察犬で一番使われている犬種です。
日本だけでなく世界中で活躍する犬種で、警察犬の他にも軍用犬・警備犬・盲導犬などマルチに活躍しています。
ジャーマン・シェパードドッグについての詳しい記事は犬種紹介をご覧ください。
ドーベルマン
素晴らしく均整のとれた姿のドーベルマンは警察犬・軍用犬として大活躍している犬種です。
ドーベルマンについての詳しい記事は犬種紹介をご覧ください。
エアデールテリア
戦争中は伝令の仕事をしていたとても有能な犬種です。
小さめの大型犬で「キング・オブ・テリア」と呼ばれています。
ボクサー
比較的新しい犬種です。
殴りあうみたいな戦い方をするのでこの名前がついたとか。
コリー
名犬ラッシーでお馴染みのラフ・コリー。
ゴージャスな被毛と社交的な性格でペットとしても飼いやすい犬種です。
ゴールデンレトリバー
警戒や警備にはむかない優しい犬種ですが、追跡や臭気選別能力は高い。
かしこく扱いやすい犬種で盲導犬としても世界中で活躍しています。
ラブラドールレトリバー
ゴールデンにならぶ人気犬種で警察犬。盲導犬など大活躍の犬種。
子犬のころの悪戯のすごさが有名かもしれません。
警察犬ってどんな仕事をしているの?
直轄のわんこも嘱託のわんこも警察犬が行っている仕事をすこし説明していきますね。
足跡追及作業
犯人の残したものから匂いを追って犯人を捜す作業のことです。
匂いをたどっていく訓練をしています。
捜索&救助
空中にただようにおいを頼りに迷子や行方不明者、物を探し出します。
臭気選別作業
犯人が逮捕されたときに、事件現場などに残された犯人の持ち物で同じ人の持ち物かを嗅ぎ分ける作業。
犯人確保など逮捕活動
犯人を追跡し逃走を阻止したり、凶器をもった犯人を制圧します。
その他警備など
爆発物の探知などを行う警備犬があります。
どうやったら警察犬になれるの?
直轄の警察犬は警察で訓練し養成しています。
チャンスがあるとしたら嘱託の訓練所です。
警察犬訓練所の看板を掲げている訓練所にて訓練をお願いするか、自分で行うことになります。
各都道府県によって違います。
審査会の出場資格はその所在地で居住している事や、JKCやPDに登録されている犬であること。
指導主は18歳以上で公認訓練士かその助手、または犬の所有者となっている都道府県が多いので、チャンスがあるかもしれませんよ!
しっかり訓練されていることが条件になりますが、近年では小型犬の挑戦も多いみたい。
ただし捜索活動は山道を犬と共に歩き回ることになるので体力に自信のある人のほうが良いかもしれませんね。
居住地の警察署で毎年審査会を開催しているので調べてみてはいかがでしょうか。
警察犬 まとめ
警察犬ってでかい犬で腕にかみつく訓練などの映像が有名なので怖いイメージがあるかもしれませんね。
警察犬の仕事にもいろいろあって、得意分野で活躍する犬も多いですよ。
ほぼボランティアで活躍してくれている嘱託の警察犬。
頭がさがりますよね!