ポーリッシュ・ローランド・シープドッグという犬種をご存じでしょうか。
ポーリッシュ・シープドッグや、ポリッシュ、PONやニジンニなどの愛称で呼ばれています。
髭の犬、ビアデッドコリーの祖先といわれる犬で古い歴史のある犬種です。
このポーリッシュ・ローランド・シープドッグは羊を動かす時の方法がとても優しいんです。
歯を当てずに体で押したり、目力で動かすとか。
今回紹介するのはポーリッシュ・ローランド・シープドッグです。
アイキャッチ画像:WIKIMEDIACOMMONDS
犬種紹介 ポーリッシュ・ローランド・シープドッグってどんな犬?
JKCの登録犬数は2020年には101位(10頭)で、2019年には95位でした。
少数ですがコンスタントに登録のある犬種です。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグのルーツ
ポーランド原産の中型犬です。
古い歴史のある犬種で13世紀にはこの犬種が存在していたとされています。
生まれつき尻尾が無かった犬種で長い間牧羊犬として働いていました。
この犬種、第二次世界大戦で大きく数を減らしてしまいます。
世界的な物資の不足で数を減らし、ドイツ軍のポーランド侵攻でさらに殺害されていきます。
戦後に生き残った150頭程度のポーリッシュ・ローランド・シープドッグの中から犬種標準に近い犬達を選んで繁殖し数を回復させています。
1960年代には輸出され、海外のドッグショーなどにも出場するようになりました。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの性格
賢く優しい頭の良い犬種です。
人が大好きで遊び好きな性格をしています。
牧羊犬ですがあまり警戒心もなく番犬むきではない犬種です。
他のペットや子供とも仲良くできる飼いやすい性格と言えます。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの特徴
オス | メス | |
体重 | 14~16キロ | 14~16キロ |
体高 | 45~50センチ | 42~47センチ |
1G 牧羊犬・牧畜犬 グループ
目が隠れるほどの長い毛の牧羊犬です。
短めのマズルに飾り毛のある垂れ耳、ふさふさの垂れ尾ですが生まれつき尻尾の無い個体も多い。
短めの足に筋肉質な体をしています。
長毛のダブルコートで柔らかい毛をしています。
毛色は多くホワイト&ブラック、ホワイト&ブラウン、ホワイト&グレーなど。
犬種紹介 ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの飼い方
穏やかで優しい性質のポーリッシュ・ローランド・シープドッグは飼いやすい性格をしています。
初心者にも扱いやすい性格ですが運動量はやや多め。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグのしつけや暮らし方
判断力に優れた犬種でしつけやすい。
人が大好きな犬種なので室内で飼育するようにしましょう。
警戒心が高くない犬種ですが子犬時代から社会化をしっかりと行います。
人に遊んでもらうことと大喜びする犬種です。
しつけのご褒美は遊んであげるとしつけや訓練も大好きになりますよ。
食後など被毛が汚れやすいので口の周りを拭いてあげるようにしましょう。
目を覆うほどの長い毛は目を傷つけたり視界を狭くするのでまとめてあげたりカットしたりしましょう。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの運動
30~40分程度の散歩を一日2回行ってあげましょう。
散歩の他にボール投げやフリスビーなど飼い主と一緒にする遊びを取り入れてあげましょう。
ドッグスポーツなども一緒に楽しめる犬種です。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグのお手入れ
長くて柔らかい被毛はもつれやすいのであっという間に毛玉になってしまいます。
散歩のあとには軽くブラッシングして毛についたゴミやほこりを落としてあげましょう。
週に1~2回は根元から櫛をいれて毛のモツレをほぐしましょう。
1~2カ月に一度はシャンプーで皮膚を清潔に保ちます。
犬種紹介 ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの健康管理
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの寿命は12~14年と言われています。
いくつか気をつけたい疾患がでることがあるので注意が必要です。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグにみられる先天性疾患
PRA(進行性網膜委縮症)
遺伝性の網膜の疾患です。
網膜が徐々に光を感知できなくなり失明にいたります。
治療法は無く、遺伝子検査で遺伝子の有無が分かるので繁殖する犬には検査をオススメします。
股関節形成不全
先天的な理由で股関節の形成に異常がおこり脱臼したり関節炎を起こしたりします。
先天的な理由に肥満や過度の運動などが原因になることも。
症状が軽い状態では内科的に治療し、重度になると外科的な治療を選択することになります。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの気をつけたい病気や怪我
外耳炎
垂れ耳の犬種に特によくみられます。
気温や湿度が高くなってきたころから増える傾向に。
頭を振ったり耳をかいたりすることが増えたら耳の中をチェックしてあげましょう。
内耳炎や中耳炎になる前に早めに治療してあげましょう。
皮膚炎
皮膚の弱い犬種でアトピーなどの皮膚炎になりやすいようです。
軽症のうちに治療することで治療期間の短縮や症状の軽減が図れます。
痒がってるな?と思ったら早めに獣医師に相談しましょう。
犬種紹介 ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ まとめ
ポーランド原産のポーリッシュ・ローランド・シープドッグは扱いやすい犬種です。
中型犬サイズなので活発で運動量が必要といっても大型犬ほどでもありません。
なので日本では飼いやすい犬種かもしれません。
ですが個体数が多くなくポーリッシュ・ローランド・シープドッグを入手するにはブリーダーを探すことになります。
国内でも少数ですが繁殖されているので出産まで待てば購入も可能です。
今回紹介したのはポーリッシュ・ローランド・シープドッグでした。