プラシュスキー・クリサジークと言う犬種をご存じでしょうか。
プラハのネズミ捕り、という意味の名前を持つこの犬はチェコ共和国原産の超小型犬です。
かつてはチェコスロバキアという国家でしたが、現在ではチェコとスロバキアは別々。
チェコ共和国の首都、プラハはユネスコの世界遺産に登録されている都市。
そのプラハで長い歴史のある犬種です。
チワワくらいの大きさのプラシュスキー・クリサジークを紹介します。
チェコ語 Pražský Krysařík
アイキャッチ画像:WIKIMEDIACOMMONS
犬種紹介 プラシュスキー・クリサジークってどんな犬?
JKCの登録犬数では2020年には123位(3頭)2019年には122位でした。
2019年からの公認犬種です。
プラシュスキー・クリサジークのルーツ
チェコ共和国原産の超小型犬です。
チェコの西部に位置するボヘミア地方で古くからネズミ捕りをする小型犬が起源と言われています。
当時はボヘミア王国から隣国へこの犬種を贈り物としていたようです。
1620年の白山の戦いでボヘミア王と王妃の亡命で王侯貴族は大量に入れ替わる事になります。
その後プラシュスキー・クリサジークは庶民にも飼われるようになります。
長い歴史の中でチェコスロバキア共和国としてひとつの国家だった時代があります(1928年~1993年)
貴族が衰退していく中でこのプラシュスキー・クリサジークも一時数を減らし絶滅寸前に。
数が少なくなったことと体が小さすぎる事からドックショーへの参加資格もなくなってしまいます。
1920年代から数を回復するために繁殖が行われ、1980年代にプラハで犬種が確立。
犬種クラブが作られ血統管理のもと、数を増やしています。
FCIやJKCに公認犬種となったのは2019年。
プラシュスキー・クリサジークの性格
活発で賢く、明るい犬種。
ちっちゃい姿をしていますが大型犬にも気持ちは負けない勇敢なところも。
人が大好きで甘えん坊、留守番が大嫌いなほど人と居たいべったりさんなところもあります。
プラシュスキー・クリサジークの特徴
理想的なサイズ | |
体重 | 2~2.5キロ |
体高 | 21~23センチ |
9G 愛玩犬 グループ
Kde jinde má být Pražský krysařík, když ne v Praze 🙂 pic.twitter.com/c2yvOywpOs
— Paulina Angelli (@PavlinaObrovska) June 29, 2018
はっきりとしたストップのある洋ナシ形の頭部、耳は長くてこうもり耳の立ち耳。
中くらいの長さの尾は断尾することもありますが国によっては規制されています。
長くて細い四肢に筋肉質な体をしています。
スムースヘアーかミディアムの被毛で毛色はブラック&タン、ブラウン&タン、ブルー&タン、パープル&タンやイエロー、レッド、メルレなど。
ミニチュア・ピンシャーやトイ・マンチェスター・テリアに良く似た犬種です。
犬種紹介 プラシュスキー・クリサジークの飼い方
超小型の愛玩犬です。
とても寒さが苦手な犬種という事なので冬には防寒対策が必要ですね。
プラシュスキー・クリサジークのしつけや暮らし方
どの犬種にも言える事ですが子犬時代にしっかりと社会化を行いましょう。
大型犬にも向かっていく勇気のある犬種ですのでけんかっ早い犬にならないようしつけましょう。
人の膝が指定席!と言わんばかりの甘えん坊な犬種です。
ひと時も離れたくないのか人のそばが大好き。
留守番が苦手な子が多いようなのでクレートトレーニングを行っておきましょう。
冬の寒さが苦手な犬種です。
服などで寒さ対策を行いましょう。
プラシュスキー・クリサジークの運動
15~20分程度の散歩を一日2回おこなってあげましょう。
活発な犬種で遊ぶのが大好きです。
自由運動などの時間も作ってあげるといいですよ。
プラシュスキー・クリサジークのお手入れ
短い被毛でお手入れは楽な犬種。
週に2~3回ラバーブラシでブラッシングしてあげましょう。
週に1度湯拭きで被毛の汚れを落としてあげるといいですよ。
1~2カ月に一度シャンプーで皮膚の清潔を保ってあげましょう。
犬種紹介 プラシュスキー・クリサジークの健康管理
厳重に血統管理と繁殖前の検査を行われているプラシュスキー・クリサジーク。
健康な犬種を作ろうという努力がみられますよね。
プラシュスキー・クリサジークの気をつけたい病気や怪我
骨折
活発な犬種で手足が細いので骨折に注意してあげましょう。
滑りやすい床には敷物を敷いてあげましょう。
ソファーやテーブルからのジャンプにも注意です。
フローリングのラグマットもマット自体が滑ると危険です。
生活環境を整えて怪我が無いようにしてあげましょう。
犬種紹介 プラシュスキー・クリサジーク まとめ
チェコ共和国原産のプラシュスキー・クリサジーク。
チェコの犬種クラブが血統管理をおこなって繁殖にも慎重な選択を行っている犬種です。
日本では2019年にJKCに犬種登録されていて新しい犬種となっていますが、プラシュスキー・クリサジークの犬種クラブで登録を行っていました。
ボニタフェといわれる繁殖前検査やチェコから発行される血統書の登録などの業務を行っていました。
乱繁殖されずに管理されてきた犬種の功労者でしょうね。
日本でこのプラシュスキー・クリサジークを入手する際には力になってもらえる事と思います。
日本では数も少なく犬種団体JKCでは2019年からの登録ということで登録数もまだまだ少ない犬種です。
飼いやすさとサイズから人気が出そうな犬種、プラシュスキー・クリサジークの紹介でした。