サーロス・ウルフホンドという犬種をご存じでしょうか。
狼と犬を掛け合わせて犬種として作られたウルフドッグ。
犬種団体でもあるFCIに公認されているウルフドッグはチェコスロバキアン・ウルフドッグとサーロス・ウルフホンド。
他に公認されていませんがルーポ・イタリアーノやアメリカン・ツンドラ・シェパードがあります。
狼の魅力を残しつつ飼いやすく改良を加えて作られた狼犬。
サールロース・ウルフドッグやヨーロピアン・ウルフドッグ、ダッチ・ウルフホンドなどとも呼ばれています。
今回紹介するのはサーロス・ウルフホンドです。
英語では Saarloos Wolfhond
アイキャッチ画像:WIKIMEDIACOMMONS
犬種紹介 サーロス・ウルフホンドってどんな犬?
JKCの登録犬数では2020年には129位(1頭)2019年は134位でした。
登録数の少ない珍しい犬種です。
サーロス・ウルフホンドのルーツ
オランダ原産の大型犬です。
リンデルト・サーロスという人が作り出した犬種です。
古代犬種の優れた能力を甦らそうと考えて研究して作られたのがサーロス・ウルフホンド。
1920年から作出がはじまり、FCIに公認されたのが1975年。
オスのジャーマンシェパードとメスのオオカミとの交配で産まれたF1のメスにオス親と戻し交配してクオーターのオオカミ犬を作ることから始まりました。
作出者のサーロスのこの犬の評価では身体能力は他の犬種より優れているが訓練が難しい犬種。
高い訓練性能があるがテクニックが必要で番犬や牧羊犬などにはあまり向いていないとのこと。
盲導犬として訓練された事もあるようです。
サーロス・ウルフホンドの性格
少しシャイで警戒心が強めですが家族には忠実で愛情深い犬種です。
知らない人には緊張した態度で接しますが家族にはリラックスした様子を見せギャップが溜まらないかもしれませんね。
サーロス・ウルフホンドの特徴
理想とされるサイズ | |
体重 | 36~41キロ |
体高 | 60~75キロ |
1G 牧羊犬・牧畜犬 グループ
Saarlooswolfhond (puppy) pic.twitter.com/GRrU1xzcMb
— sylvia schouwenaars 🐾 (@sschouwenaars) August 27, 2019
オオカミに似た姿が特徴の1/4がオオカミの血のオオカミ犬です。
嗅覚・視覚も優れています。
ピンと立った立ち耳にふさふさの垂れ尾。
厚いダブルコートの被毛に毛色はウルフグレーと言われる毛色でバリエーション豊か。
発情が一年に一度となっています。
犬種紹介 サーロス・ウルフホンドの飼い方
遠吠えはしますが吠える事がありません。
なので意外な事に番犬や牧畜犬には不向き、と言われています。
オオカミと違って訓練することが出来ますが、とても難しいと言われています。
サーロス・ウルフホンドのしつけや暮らし方
活動的な犬なので広いスペースを必要とします。
室内で飼育するとストレスをためてしまうことも。
社会化を行い出来るだけ人に扱われる事を教えておきましょう。
臆病な犬種なので過度にシャイにならないよう注意して育てるように。
とても運動能力の高い犬種なので驚いて逃走されたりしないようしっかり対策が必要です。
サーロス・ウルフホンドの運動
1時間以上の散歩を一日2回行ってあげましょう。
自由に動き回れるスペースを確保してあげて。
走り回る機会も作ってあげるようにしましょう。
サーロス・ウルフホンドのお手入れ
お手入れは比較的簡単ですが換毛期にはびっくりするほど毛が抜けます。
週に一度はブラッシングを行ってあげましょう。
1~2カ月に一度シャンプーで皮膚を清潔に保ってあげましょう。
犬種紹介 サーロス・ウルフホンドの健康管理
サーロス・ウルフホンドの寿命は10~12年と言われています。
比較的健康な犬種と言われています。
サーロス・ウルフホンドの気をつけたい病気や怪我
胃捻転
胸が深い大型犬に起こりやすい胃捻転は発症したら急激に症状が進むので気をつけたいですね。
食事をがっつかせない、食後すぐに運動させない、水をがぶ飲みさせないなど予防的な行動を心がけて。
胃が捻じれてガスが溜まり、激痛があります。
吐きたいのに吐けない、背中を丸めて痛がるような姿勢を取っている時は様子を見ずに動物病院へ。
熱中症
高温多湿になれば熱中症になりやすくなります。
気温だけでなく湿度にも注意しておきましょう。
熱中症は体の温度をさげられなくなって臓器が機能不全に陥ってしまいます。
あっという間に悪化してしまう事もあるので気をつけましょう。
犬種紹介 サーロス・ウルフホンド まとめ
サーロス・ウルフホンドというオオカミ犬。
オランダのサーロスさんが作った犬なのでそれにちなんだ呼び名が色々あるようですね!
日本でサーロス・ウルフホンドを繁殖させているブリーダーは居ないようなので入手する際は輸入することになりそうですね。
大きなスペースと適切な訓練が必要な犬種なので慎重に検討しましょう。
今回紹介したのは サーロス・ウルフホンド でした。