シーリハム・テリアってご存じですか?
小型のテリア種で日本でも数は多くありませんが、毎年コンスタントに登録がされている犬種。
あまり馴染みのない名前の犬種ですが着実な人気がある証拠ですね!
今回はこのシーリハム・テリアと言う犬種の紹介です。
英語では Sealyham Terrier
犬種紹介 シーリハム・テリアってどんな犬?
小さなテリア種にはそれぞれ特徴がありますがよく似ていますよね。
シーリハム・テリアの特徴や作出の歴史を紹介していきましょう!
シーリハム・テリアのルーツ
イギリスのウエールズ地方のハバフォードウエスト・シーリハムに住んでいたジョン・エドワードが作出した犬種です。
ジョンエドワードの理想とする「恐れ知らずで勇敢で状況判断力」のある猟犬がこのシーリハムテリア。
30年近くかけて作り出されたこのシーリハム・テリアはジョンエドワードの極端で冷淡とも言える子犬の選別が物議をよんで存続の危機もありましたが、狩猟欲の高さで猟師には大変人気がありました。
ジョンエドワード没後はシーリハム・テリアの愛好家のフレッドルイスによって始めてドッグショーに出展されて注目を集めました。
この狩猟本能むき出しの犬種はドッグショーやペット向けに穏やかな性質に改良された時期もありましたが、現在でも実猟に使える資質のある猟犬として管理されています。
シーリハム・テリアの性格
陽気で頑固で打たれ強くて思い込んだら一直線な性格をしています。
テリア気質をしっかり受けついでいるのでキチンとしたしつけが必要です。
感情のふれはばが大きくてハッピーな時も怒ってるときも結構すぐにてっぺん突き抜けます。
やんちゃで遊び好きで頭も良い犬種です。
シーリハムテリアの特徴
My today’s #PrettyPettyPetPet is: Sealyham Terrier [I] pic.twitter.com/6DqIxivvJu
— TRAUERKRAUT (@Trauerkraut) November 13, 2020
平均的なサイズ | |
体高 | 25~27センチ |
体重 | 8~9キロ |
被毛 | ダブルコート |
3G テリアグループ
体重が8~9キロ、体高は25~27センチの小型犬です。
体高より体長が長い体形で脚はちょっと短め。
耳は頭部の横についた垂れ耳で、尾は長めの垂れ尾ですが断尾して立たせることもあります。
ショーでは顎、腹や脚の毛を長く残す独特のカットのスタイルですが、一般的に口もとや眉の毛を残して短くカットします。
被毛はダブルコートで硬めのオーバーコートに柔らかいアンダーコートが特徴。
毛色はホワイトカラーとホワイトをベースにレモンや、ブラウン、ブルーにバジャーの斑が頭部に入ります。
犬種紹介 シーリハムテリアの飼い方
元気いっぱいのテリア種のシーリハムテリアは子犬の頃からしっかりと社会化しておきましょう。
犬との時間をたっぷりととってあげたいですね。
シーリハムテリアとの暮らし方
元気いっぱいで遊び好きなシーリハムテリアはおもちゃで上手く気を引いて遊んであげましょう。
やんちゃな犬種で悪戯も結構やりますよ。
気が済むまで遊んであげたら一日中ボールを投げ続けるハメになるかも。
ちょっと頑固な面もあるのでしつけは根気よく、一貫性をもって行います。
けっこう吠える犬種なのでNOなどでコマンドに従うようにしつけておきましょう。
音のなるぬいぐるみなどを振り回して食いちぎる事がありますが、ピーピー言う音に狩猟本能が刺激されてとどめ刺しまでやってしまった結果。
あまり刺激したくなかったら音のなるぬいぐるみなどは与えないようにしましょう。
子犬の頃の甘噛みもチキンと抑制しておきましょう。
シーリハムテリアの運動
小型犬ながら多めの運動量が必要な犬種です。
30分程度の散歩を一日2回、朝夕行う様にしてあげましょう。
駆け回って遊ぶのが大好きなのでボール遊びなども取り入れてあげるとストレス発散になりますよ!
ドッグランでは絡んでくる他のこに注意しておきましょう。
ドッグスポーツを取り入れると生き生きと取り組んでくれますよ!
シーリハムテリアのお手入れ
1~2カ月に一度トリミングをしてあげましょう。
日常生活では短くカットしたスタイルがオススメです。
マメにブラッシングして日常の汚れを抜け毛と一緒に取り除いてあげましょう。
換毛期には多くの毛が抜ける犬種です。
垂れ耳なので耳のお手入れもしてあげて外耳炎にならないようにしてあげましょう。
また、涙焼けになりやすいので目の周りの毛は目に入らないようにこまめに手入れしましょう。
犬種紹介 シーリハムテリアの健康管理
ちっちゃくてちゃかちゃか動くシーリハムテリア。
忘れがちですがちょっと胴長短足族。
一般的に気をつけたい病気や体形特有の疾患があります。
シーリハムテリアの先天的な疾患
水晶体脱臼
水晶体を支えている筋肉が切れたり外れたりして正常な位置から外れてしまいます。
テリア種では遺伝で起こっているようでだいたい4~5歳で発症すると言われています。
よ~く瞳を観察すると水晶体がずれていたり、揺れているのが確認できますよ。
白内障
遺伝するといわれています。
水晶体が白濁していく病気で視力が低下していきます。
水晶体を取り替えたりする外科的な手術で治療することもあります。
緑内障
視神経に異常がおこり視野が低下していく目の疾患です。
異常の起こった視神経を治療する方法は見つかっていません。
進行を遅くするために点眼薬などを使います。
PRA(進行性網膜委縮症)
遺伝性の網膜の疾患です。
網膜が徐々に光を感知できなくなり失明にいたります。
治療法は無く、遺伝子検査で遺伝子の有無が分かるので繁殖する犬には検査をオススメします。
シーリハムテリアの気をつけたい怪我や病気
椎間板ヘルニア
胴長短足さんの宿命ともいえる疾患ですね。
脊椎の間にあるクッション素材が摩耗したり潰れたりして神経に触り症状がでます。
痛みや麻痺などが起こります。
症状によっては外科的な治療になります。
皮膚炎
皮膚のトラブルが多い犬種です。
こまめなお手入れで予防しますが、見つけたら早めに治療を始めましょう。
気管虚脱
ホースのような形の気管がつぶれて空気の通り道が狭くなってしまう疾患です。
チューブ状の気管は外側から軟骨で形を支えられています。
その軟骨がつぶれてしまうことで起こります。
原因は良く分かっていませんが肥満していたり高温多湿な気候で起こりやすいとも言われていて予防しにくい病気。
ですが、太らせない、吠えさせすぎない、気管を物理的に圧迫(強くリードを引っ張ったりしない)しないようにしましょう。
犬種紹介 シーリハムテリア まとめ
日本ではあまり見かけない犬種ですが、猟犬として高い資質を飼われているシーリハムテリア。
日本でこの犬種を飼いたいと思ったらブリーダーさんを探してみましょう。
ちょっと初心者向きとは言えない犬種です。
しっかりしたしつけとたっぷりの運動が必要な犬種で犬っぽい性格。
犬の魅力たっぷりのシーリハム・テリアの紹介でした。