ウィペットと言う犬種をご存じでしょうか。
小型犬のイタグレに似ているので混同されることも多い犬種です。
ウィペットもイタグレと同じようにグレイハウンド。
今回はすらっとしたスタイル抜群の犬種、ウィペットを紹介します。
人気犬種 ウィペットってこんな犬
グレイハウンドに分類される犬種です。
グレイハウンドはウサギのような小動物を狩る猟犬です。
遠くから動く小さな獲物を見つけて俊足で一直線に距離を詰めて仕留めます。
ウィペットの歴史
17世紀に作られたグレイハウンドです。
この俊足のスタイル抜群の種類の猟犬は貴族が飼育している特別な犬種でした。
貧しい農民がお金を出し合って貴族からイングリッシュ・グレイハウンドを買い中型犬に改良していった犬がもとになっていると言われています。
19世紀にさらに他の犬種の血をいれて今のウィペットの形に。
作出の目的
イギリス北部で行われていたウサギを追うために作られた犬種。
ウィペットは当時スナップドッグ(噛み犬)と呼ばれていました。
ウサギを追うスポーツを言えば聞こえはいいですが「いかに多くのウサギを仕留めるか」を競うレースでした。
ウィペットはそのスポーツで効率よく獲物を仕留めたのでそう呼ばれることに。
その後はグレイハウンドのようにウサギ(の模型)を追いかけるレースで使われました。
まさに、走るために作られた犬種です。
ウィペットの性格
静かで大人しい性格の犬種です。
元は猟犬として作出された犬種ですがペットとしての改良も進み攻撃性は抑えられています。
頭も良く順応性もありしつけやすい犬といえます。
ウィペットの特徴
A rare #whippet/#dinosaur hybrid, the A-Margo-saurus, with her confused brother Niles. #dogsoftwitter @dog_rates pic.twitter.com/lZjy63NYwL
— Alex Scott Fairley 🏴 🏳️🌈 🇪🇺 (@AlexSFairley) October 27, 2021
体重は9~14キロ 体高は44~51センチほどの中型犬です。
すらりとした体形で走る姿が「鞭を入れた馬」の様ということで付けられた名前。
マズル、胴、尾、首、脚が長いうらやましいスタイル。
背中は流線形になっているのが一番の特徴かもしれません。
折れた耳と長くてサーベルの様な形の尾、シングルコートの短い被毛。
毛色は多くの毛色があります。
走る犬
加速力もあり、トップスピードは時速50キロに達するとも。
ダブルサスペンションギャロップという全身を使う走り方が速さの秘密かも。
ただ、コーナーは苦手のようでウィペットのレースでは直線で行われるようです。
また短距離むきのスプリンターです。
人気犬種 ウィペットの飼い方
走るのが速い犬ですが普段はとても落ち着いた犬です。
ウィペットの飼育について紹介します。
ウィペットのしつけ
頭が良く落ち着いた犬なのでしつけはやりやすい犬種です。
とまれ!や呼び戻しは確実に教えておきたいしつけ。
走り出したらあっという間に遠くに行ってしまいますのでしっかり教えておきましょう。
どの犬種にも言えることですが社会化はしっかり行っておきましょう。
ウィペットの運動
走る姿が魅力のウィペット。
出来れば散歩でも最高速で走らせてあげたいですが現実的ではありません。
一回30分以上の散歩を朝夕2回行ってあげましょう。
お散歩だけではストレスが溜まるのでたまには走れる機会を作ってあげましょう。
ドッグランに連れて行ったり、フライボールなどのスポーツは最適かも。
ウィペットのお手入れ
短毛のウィペットは抜け毛もあまり気にならないし、ブラッシングもさぼってもOK。
濡らしたタオルで体を拭いてあげるとツヤツヤに。
日常のお手入れは驚くほど簡単です。
ウィペットの健康管理
平均的な寿命は12~15年と言われています。
中型犬としては平均的なウィペット。
先天的な疾患や注意したい怪我や病気もいつくかあります。
口蓋裂
先天的に上顎の左右が繋がっていない状態で生まれてくる障害です。
新生児は陰圧にすることでおっぱいを吸って飲んでいますが口蓋裂の子犬は上手く飲めない事が多いです。
また、口に入った母乳が鼻からあふれてくることも。
出産時に口の中をチェックすることで見つけることができます。
成長を待って口蓋をふさぐ手術を行って治療します。
耳介脱毛症
ホルモンバランスが崩れることで耳介の毛が抜けます。
遺伝的な疾患なので治療法などはありません。痒みのない脱毛が特徴です。
気をつける疾患
夏の直射日光
特に被毛が短い犬種なので紫外線の影響をモロに受けがち。
強烈な直射日光で日焼けを起こすことも。
服を着せるなどして調整しましょう。
冬の寒さ
毛の短さは寒さ上着を着ていないようなものです。
暖かい室内で飼育して冬場には防寒着など服を着せて調整してあげましょう。
人気犬種 ウィペット まとめ
おだやかで飼いやすいウィペットは運動量は必要ですが飼いやすい犬種ともいえます。
走る姿に魅了される人も多いですが、日本ではなかなか思う様に走らせてあげられませんね。
それでも普段は落ち着いた仕草をみせるこのウィペットは人気のある犬種です。
今回はウィペットを紹介しました。